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Medical Life Story

一家に1人看護師を。臨床経験から見えた、医療の足りない部分を。【石高 優 / 看護師】

看護師2020.7.1 公開

石高 優(看護師)

病院の中では解決できない問題を、病院外から解決するために活動中。
プリセプター向けのYouTube配信や、医療相談を行っている。
目次
  1. ー 石高さんが看護師になったきっかけを教えて下さい
  2. ー 父の一言をきっかけに看護学校に通ってみて、どうでしたか?
  3. ー 看護師になって、現場で1番やりがいを感じたことは何でしたか?
  4. ー 逆に、現場でしんどいなあ・・・と思ったことは?
  5. ー 転職ではなく、独立をしようと思った大きな出来事は何かあったんですか?
  6. ー 今はどの様な活動をされているんですか?
  7. ー 今後の展開
  8. hospassを通して伝えたいことはありますか?

ー 石高さんが看護師になったきっかけを教えて下さい

姉が看護師じゃなかったら、もしかしたら看護師にならなかったかもしれないです。

父が経営者だった事もあり、子供の頃から主婦になりたかったんです。笑

ですが父から「離婚しても1人で生きていける資格をとって生きていけ」と言われ

姉が看護師だったので、半ば自動的に看護師の道を歩みました。 

当時の私の頭では、女性の資格=看護師のようなイメージが強かったので。

ー 父の一言をきっかけに看護学校に通ってみて、どうでしたか?

実際、学校に入ってからは校則などが厳しかった事も多く、辛さも楽しさも両方ありました

国家試験100%通過の学校だったので、毎日テストもあり

1秒でも遅刻したらアウトというような環境で、充実はしていました。

でも実際、軽い感じで看護師になろうと決めて、後悔した時もありました。

ある時に、ネイリストになりたいと親に言ったら

「ネイリストになるための学校にはお金を出さない。」と言われたこともあります。

本当にネイリストになりたいんだったら、看護師の資格を取って、それで働いたお金でネイリストになりなさい。

なので、看護の道にしか行かせてもらえなかったという環境でもありました。

けれど、親から言われた内容にはすごく納得をして

その後に、実際はネイルをしてもらうことは好きだけど、ネイルをすることは違うとも感じていました。

なので、そのまま看護師の道に進み続けました。

ー 看護師になって、現場で1番やりがいを感じたことは何でしたか?

患者さんに【選択肢を与える】ことに1番のやりがいを感じます。

看護師になってからは、すごく楽しかったです。

自分が「こうした方がいいんじゃないか」と伝えた選択で

患者さんがより良い方向に向いていくことがやりがいでした。

私は患者さんに【選択肢を提示すること】が看護師の役割だと思っているんです。

でもその説明は、経験が必要だし、自己責任も伴うので

実際は患者さんに説明できない看護師も多く見てきました。

私は医療者と非医療者の間に、知識の違いによる格差があってはいけないと思っていて

患者さん自身も『お医者様の言う通りに』という様に

人任せにしない様な選択が出来る様になればいいなと考えています。

ー 逆に、現場でしんどいなあ・・・と思ったことは?

自分のしたい看護が出来ない時が一番しんどかったです。

東京には、3次救急を経験したかったから上京してきました。

ですが、実際に3次救急に入ったけれど、1年で辞めてしまったんです。

救急独特のきつい感じや、看護ではなく作業みたいな環境

看護をしていくことに対して、喜びを感じれなくなってしまって...

看護師がすごく好きだったのに、看護師5年目で初めて挫折のような経験を味わいました。

今まで当たり前のようにできたことが出来なくなり、検温すらも出来なくなった時があります。

自分のしたい看護も出来ず、患者と関わるのも怖くなり

「これ以上続けていたら看護師自体を嫌いになる気がする。」と思い、現場を離れました。

ー 転職ではなく、独立をしようと思った大きな出来事は何かあったんですか?

医者と家族との温度差を目の当たりにした時、病院の中で看護師をすることをやめようと思いました。

私が現場にいた、最後の1年が ICUでした。そこで働いている中で

「このままICUにいることが、患者さんの家族にとって本当に意味があるのか?」

一般病棟の個室に移して、家族と最期を迎えることが良くないのか?」

と疑問に思った事があるんです。

そのことを「当時の主治医に家族に提案をするべきでするべきではないか?」と伝えたら

医師

移動の時に亡くなる事がリスクでもあるんだよ

と回答され、提案自体を止められたことがあります。

私は「それの選択肢を選ぶのは家族にある」と思っていて

この提案を止められたことが、とても附に落ちなくて自分の中で何かが切れました。

医師の激務の中で、全ての患者さんを把握し続けることは確かに厳しいかもしれません。

けれど、それだけでは現場は一生変わりません。

看護師は医師の指示のもと業務を行うので

雇用関係では自分の本当の思いを医療に反映するのは難しいなと感じ

私は先生と患者さんの両方をサポートしたい」と思って

病院の外に出ることを決めました。

ー 今はどの様な活動をされているんですか?

今は、SNSでの活動と、医療系ベンチャーの立ち上げを行っています。

YouTubeなどのSNSを活用して

新人とプリセプターの時に困ったことやその対処法のノウハウを伝えています。

プリセプター とは?

新人看護師へ業務や臨床について教える先輩看護師のこと。
一定期間マンツーマンの指導を行い、 新人看護師の仕事の悩みや現場のギャップを和らげ、安心して仕事に取り組めるよう成長を支援する。

現場の激務がある上で、指導方法なんて教えている時間なんてもちろん無いので

YouTubeを通して教育の発信していけたらいいなと思って活動をしています。

マインドも技術も変えていけたらいいなと!

ー 今後の展開

医療系のベンチャーとして顧問看護師サービス『てっくナース』を立ち上げたんです

企業の従業員とその家族に対し専属看護師をつけて、日常的にサポートさせていただくサービスで

「一家に1人看護師を」というコンセプトで活動を広めていきたいと考えています。

その場だけの解決だけではなく、その先も安心して過ごせる環境づくりをしていき

潜在看護師の新しい働き方にもなるのではないかと思っています。

hospassを通して伝えたいことはありますか?

看護師って本当に良いと思ってるんです。

自分の事業のことはもちろんですが

看護師以外のことも出来る人を増やしたいと思っています。

hospassとは医療職の新しい働き方に向けて、取り組みが似たような部分あるので

そこは是非一緒に出来たらと期待しております。

hospass mediaの取材は、原則として編集部からのオファーによって行っています。 掲載にあたっての編集・掲載可否の基準は、すべての記事で同一です。詳しくは編集方針をご覧ください。

本記事は一般的な情報提供を目的とし、診断・治療その他の医療行為に代わるものではありません。症状や治療については医師等にご相談ください。取材対象者の見解は取材時点のものであり、すべての方に当てはまるものではありません。

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