助産師は女性を包括的に診ることのできるプロ。【橋詰 成実 / 助産師】

橋詰 成実(助産師)

看護師・助産師での臨床経験を経て
パーソナル助産師のマッチングサービスを展開中
もっと助産師を身近に。

まず初めに、助産師になろうと思った経緯を教えてください!

助産師になろうと思ったのは、中学生の時なんです!

実は、助産師を目指すきっかけになったのは少女漫画で。笑

その少女漫画のワンシーンにちょうどお産の描写があって

それを機に興味を持って、職業選択の時期でもあったので徹底的に調べました!

その後高校で将来について考えても、大学で特にやりたいこともないし

「文系でのうのうと過ごすのもったいないなあ」と思ったので

一度憧れた助産師になろう!と思って助産師になることを決めました。

助産師になるためには、看護師の学校に入らなきゃなので、

看護師の専門学校に進学した運びです。

看護の専門学校は楽しかったですか?

バカすぎて大変でした。笑

看護の専門学校はかなり辛かったです。

頭が悪くて劣等生だったので、実習も本当にギリギリで、先生に救ってもらう事もありました!

実習もイヤイヤやっていた部分が多くあったのですが

母性の実習が一番楽しく取り組めて、さらに自分の中で【助産師】への想いが固まっていきましたね。

国試勉強も大変だったのではないでしょうか?

国試の記憶はほとんどないです。笑

国家試験勉強はひたすら過去問を解いた気がします。

実習も国試も特にコツはなく、諦めずに継続する!とかです。笑

私は寮に住んでいたので、寮生と一緒に環境を作って集中することが出来ました。

周りも一緒に勉強出来たからこそ、継続してやれたのかなって思います。

卒業式の日に、先生に今後の意気込みを伝えたら、号泣されたことが一番記憶に残っています。

勉強が嫌すぎて本当に楽しかった記憶とかないんですが

辛い実習を乗り越えて、国試も乗り越えたあと、卒業式で先生に

「いつか先生から、一緒に働きたいって言われる看護師になります!」

感謝の気持ちを述べたら号泣されて、それが一番の記憶です。

問題児だった私がこんな言葉を伝えるなんて、先生もびっくりしたんでしょうね。

新人看護師として働き始めた際はどうでしたか?

最初は奨学金の関係もあって、長野県の二次救急病院へ就職しました。

新卒で入って右も左もわからなかったのですが

教育制度がしっかりしていたので、とても働きやすくてよかったです。

ですが、実際の臨床現場は辛いことも多くて

私、インシデントレポートの記入量が同期中No.1だったんですよ。苦笑

転倒や服薬調整などのインシデントを多発させて毎日怒られていました。苦笑

あの時にたくさん間違えたから、今では徹底して管理できるようになって

【失敗で人は成長する】って本当のことなんだなと実感しています。

助産師になるまでの経緯

看護師を経験したからこそ助産師に本当になりたいと改めて思いました。

実は新卒の時、助産師になるか迷った時もあって、最初は助産師にならなかったんです。

看護師を経験していく中で、本当に助産師になりたいっと思ったらなろう!

というモチベーションでした。

当初から周りにも「助産師になりたいなー」と伝えていたので

異動の際に、産科に移動させてもらったことがあって

その時の経験が、私の助産師になりたい気持ちの後押しをしてくれました。

助産師になりたいと固く思ったきっかけは、現場で悔しい経験をしたからです。

実際の臨床現場は想像よりも壮絶な場所で、こなしていく業務の中で

自分の無力さを痛感することが多くあったんです。

妊婦さんの力になれるのは、やっぱり助産師さんでした。

助産師にしかできない事も多くて、「もっと妊婦さんをサポートしたい!」という

気持ちが毎日毎日大きくなっていった記憶があります。

助産師になるまでの思わぬ壁

助産師になるために休職して学校へ通いました。

専門学校では看護師免許のみをとったので、助産師になるためには学校に通う必要があり

仕事を休職して1年間みっちり学校へ通いました。

この学校がとてもとても辛かったです。笑

何よりここで人間関係に苦労しました。指導者と上手く行かない日々は本当に辛くて

三日三晩寝れないほどのレポートを書いたり、そのレポートが全部破棄されたり…もう毎日泣いてました。

わからないところを聞いても応えてくれない。毎日のフィードバックも無い。

そんな日々が続く中で、モチベーションも下がり切ってしまって

もう実習に行くことが出来なくなってしまって

もう助産師になることを諦めて、今まで通り看護師として働こうと思いました。

当時の学校の先生に相談すると「あなたは絶対に助産師が向いてるから」と励ましてもらい

休学という形で一旦現場に戻ったんです。

戻ったんですが、ここでまた自分に疑問を持って

「途中で諦めて帰ってくるとか、ダサすぎる。」と思い

そこからもう一年通い直して、なんとか助産師の資格を取りました。

助産師としての現場はどうでしたか?

助産師として働くことを機に、埼玉の病院に転職しました。

毎日が楽しくて「これは天職だわー。」と思いながら働いていましたね。

とにかくおっぱいが好きで。笑 すいませんパワーワードで。笑

患者の要望に対応して、直接感謝されるのが本当に嬉しくて泣きながら仕事をしていました。

ですが、ある日また疑問が浮かんで

もっと産後ケアを徹底して行いたい!と思ってしまったんです。

病院だと他の業務に追われることが多く、自分のやりたいことが出来ない環境になって

窮屈になってしまったんですよね。なので病院を出て独立しよう!と行動しました。

もっと助産師を上手く使って欲しい。

飛び出したんですが、実際に産後ケアを一人でやるのって難しくて

独立したはいいものの、医療職って仕事の取り方がわからないんですよね。

助産師経験が浅い中で、独立して妊婦の手当をするというのはちょっと考えないといけなくて

助産師の中でも、すでに独立して行っている人たちが多いので

妊婦さんのためになるのは、こうしてしっかりと助産師経験がある人たち

適切に診てもらうことなのかな!と思ったんです。

だから私は【妊婦】と【助産師】のマッチングを行っていこう!となりました!

パーソナル助産師とマッチングサービス

現場にいたからこそ、見えて来た疑問を解消したいんです。

妊婦さんは普通だと産科や産婦人科に通うと思うのですが

実際の臨床では、産科や産婦人科での情報共有はぶつ切りなんです。

1人の担当助産師さんが妊婦さんにつきますが、その担当助産師さんのシフトなどもあり

毎回必ずその人が診てくれるというのはなかなか難しいのが現状です。

また、産前・出産・産後で医院を変える人も多くいると思っていて

そこを一貫した【パーソナル助産師】を推奨しつつ、マッチングを行おう!と考えています。

パーソナル助産師の有用性

このパーソナル助産師で妊娠中のリスクを大きく軽減できるですよ。

海外の研究ですでにエビデンスが出ているんですが

妊娠した方に定期的に自宅へ助産師を派遣させ、状態を把握しながらアドバイスを行うと

  • 切迫流産:19% 減
  • 切迫早産:24% 減
  • 出産前後での胎児死亡率:16% 減

このようにデータが出ていて有用性が証明されているんです。

現代は少子高齢化や高齢出産などがホットワードとして上がる中だからこそ

妊娠期のリスクを軽減させて、安全はお産へ繋げていきたい。

そう考えてマッチングサービス【MidWith】を始めました。

【MidWith】で取り組んでいること

【MidWith】は臨床経験豊富な助産師さんがたくさん登録してくれているんです。

【MidWith】には経験豊富な助産師さんが多く登録してくれていて

すでに何名かに、パーソナル助産師として介入しております。

今後も経験豊富な助産師さんと、何か困っている妊婦さんをどんどん繋げて

妊娠中の女性の方々を助けていきたいと考えています。

まだまだ新しいサービスなので

プレマッチング期間として、特に料金を頂かずにマッチングを行っており

多くの人にこのサービスの良さを届けていきたい。

そしてこのサービスから幸せな家庭を築くお手伝いをしたい。そう思って活動しております。

助産師の職域はもっと広がる。

助産師って女性を包括的に見るプロなんですよ?

助産師の活動の幅はどんどん広がっていて

例えば性教育や妊活、更年期障害への介入など多岐に渡って来ています。

このサービスでは、助産師の職域の拡大も行っていきたいと考えていて

個人で活躍している助産師これから活躍したい助産師の手助けをしたいです。

それぞれの活躍できる場所、活躍したい環境を整えていき

適材適所で自分を輝かせて欲しい。なんてことも考えています。

hospassを通して伝えたいこと

同じ助産師の人と多く繋がりたいなって思っています。

この【MidWith】を大きくしていくために

現場の意見や助産師さんからの言葉が不可欠だと思うんです。

なので助産師の方とは積極的に会いたいなって思っています。

妊婦さんにももっとこんなサービスがあったらいいな」などの声をもらいたいです。

一緒に【MidWith】を大きくしていけたらと考えています。

あとは私みたいな人もいるよ!と伝えたいです。

医療職ってどうしても枠にとらわれがちなんですよね。

「資格を取ったから安泰」「医療職は仕事に困らない」と多くの人が思っていて

あとは「せっかく勉強したのにもったいない」って気持ちの人も多いんじゃないでしょうか?

自分のやりたい事に夢中に頑張ることもいいのかなって

私は思っています。


【MidWith】プレマッチングの詳細はこちら


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