人間の本質から、人をよくしていきたい【蔀 明穂 / 診療放射線技師】

蔀 明穂(診療放射線技師)

福島の原発をきっかけに診療放射線技師を目指し
学生時代に経験したNPO団体の活動などを通して、資格を持ちつつ
様々なことに挑戦している。

ー 診療放射線技師を目指した経緯はなんですか?

元々、医療職への憧れが強かったんです!

中学生の頃「職業について考える」という機会があって、

漠然と医療系への憧れから、医療に携わりたいと考えていました。

当時、中学3年生の時に、福島原発事故があって、

そこで放射線が事故で問題視されている一方、医療では人の役に立って使われている事にギャップを感じ、放射線に興味を持つようになりました。

調べていくうちに、医療職で放射線を扱う職業の【診療放射線技師】になりたいなぁ~と考えるようになったんです。

 

ー 診療放射線技師を目指し始めた学生時代

大学生活1,2年は、講義実験とレポートバイト学内団体を繰り返す毎日でした!

3年の終わりには海外ボランティアへ行ったり、そこから国内NPO団体と関わりを持つようになったりと徐々に、自分の視野が広がりました。

大学に入学した時は、診療放射線技師として上に行きたいと考えていましたが

いつの間にか、医療業界、放射線技師の世界に留まることなく動いていきたい!って考えになっていましたね。

学校の臨床実習は本当に大変でした。

私が行ったところは、他より課題が多くて

平日は帰ったら身支度済ませて即記録。週末もお休みは全部レポートの生活でした。

初めは慣れない環境で大変でしたが、徐々に境地に陥ったのか

それが当たり前となった時には楽しくなってきて(笑)

今でも、分厚い実習記録は取ってあり、当時の頑張った事を思い出すと、励みになります。

国試対策は、模試のペースに合わせて勉強していました!

模試で間違えた部分を調べながらまとめていく課題がこれまた大変で(汗) 

調べながら勉強するのが丁度良い勉強方法だったんだ。と今考えると思います。

11月まで就活していて、そのあと本腰入れて過去問とか解いていった感じでしたね!

苦手分野をまとめるノートを何度も作り直し

本番直線にこれを見れば大丈夫!という形にしたので、落ち着いて本番に臨めました!

 

ー 新卒の時に職場を選んだ基準は? 

就活の頃には、自分のベクトルが外に向いていました。

学生時代に海外ボランティアやNPO団体に関わっていた事もあり、様々な葛藤がありました。

ですが、資格を取ったただけじゃ宝の持ち腐れだからまずは経験を積もうという考えで就職しましたね。

「関東圏内で一通りの業務に携われそうな大病院」という条件で探し始めて 

海外ボランティアに行った経験から、国際的なことに関われたらなと思い

国際救援にも従事している病院を選びました。

ー 現場で働いてみてどうでしたか?

最初はとても大変でした。

1年目は、新しい環境に慣れつつ覚えることも多く

当時は仕事へのモチベーションも低くなっていたので、かなりネガティブでした。

2年目から、段々と仕事に慣れてくると余裕を持てるようになり

仕事以外の勉強や活動もできるようになって、やっとポジティブになりましたね。

実際働いて、やはり医療業界の狭さを感じてしまいました。

転職も考えたんですが、放射線技師を目指した動機を振り返った時、不完全燃焼であることに気付いて

技師としての経験が語れるくらいには仕事を熟したいと我に帰りました(笑)

一方、別の視点でのギャップも感じていて…綺麗ごとだけでは病院の経営は成り立たない。

ビジネスとしての医療をものすごく感じました。

医療の理想(世の中の評価)と実際の矛盾を目の当たりにしました。

そもそも病気になってから病院にかかる人がもっと減ったら、

より世の中が平和に、経済も有益に回すことができるのでは!と思いました。

そこで、予防医療に関する勉強もするようになったんです。

 

ー 現在の活動は?

今は放射線技師として働きつつ貪欲に勉強しています!

潜在意識を変えることで、常に良い意識が持てるようなアプローチをする取り組みをしています。

また、そもそも病気にかからないストレス社会の改善

それに伴う生活習慣の改善に関わっていきたいと考えています。 

ー 今後の展望は?

疲れた顔で通勤電車に乗っている人を減らしたいです!

身近な人たちが良くなっていったら、徐々に社会に貢献していきたいと思っています。 

誰しも始めは、仕事に希望を持って就職していたと思います。

ですが業務の多忙さやそれに伴うストレスによって、気付かない内にやりがいを無くしていき

仕事をする目的がお金を稼ぐためだけの手段になってしまう人が多いのも事実です。

だけど、人生の貴重な時間を割いて行うものに、妥協をするのは勿体無いと思うんですよね。

自分が生きたい人生を生きる。そして、【仕事は社会貢献】と思える環境を作っていきたいです。

ー hospassを通じて伝えたいこと

今後、世の中がどう動いたとしても、私は自信を持って、人生楽しく過ごせる自信があります!笑 

それぞれ人が持っている無限の可能性を生かして、まず自分が幸せになり、社会をよりよくして行きましょう!

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