前田さん看護師になろうと思った経緯を教えてください!
実は、本当は美容師になろうと思っていたんです。笑
両親が美容師と理容師で、実家で美容院を経営していて、幼い頃から「私も美容師になりたい!」と思っていたんですよね。
ですが、高校で進路を決める時に、親から「看護学校に指定校推薦したらいいんじゃない?」と勧められて、なんとなく出した推薦が運良く通過してしまって
高校生になっても【美容師になりたい。】と思っていたんですが、親からは「看護学校出ないと学費を払わないよ。」と言われてしまい、渋々看護学校へ進学しました。
看護学校の思い出や乗り越えたコツはありますか?
学校ではたくさん楽しい思い出できました。一番青春していた時期かなと思います。
看護学校での生活は、勉強に恋愛にとても充実していた記憶があります。
試験勉強では、友達たちとファミレスに居座ってかなりの時間勉強しました。乗り越えるコツは、友達たちとお互いに問題を出し合ったり教え合ったりして、勉強が頭に入っているか確認しながらすることかなと思います。
臨床実習では、レポートで睡眠時間は全く取れなかったですね。実習中は病棟看護師さんが怖くて、怯えながら毎日通っていました。寝不足の日々が続いていましたが根性で乗り越えた気がします。笑
新卒で職場を選んだ基準はありますか?
とにかく東京に出たい気持ちがありました!
地元が高知県で田舎だったので、東京で一人暮らしすることに憧れていたんですよね。
そんな中、看護学校の先生から以前勤めていた病院の話を聞く機会があって、実情や実績を知ることができたんです。「私もそこで働きたい」と思ったので、そのまま志望しました。
志望した病院の院長が、元々高知県の有名病院で院長をさせていたようで、共通点を多く見つけることが出来、当時看護師としてはモチベーションが低かった私ですが、「ここなら私も働けるかも!」と思ったことが一番かなと思います。
働いてみて感じたことはありますか?
この病院で働いて【看護師になってよかった】と強く感じました。
就職した病院は回復期だったんですが、急性期病院と違うところが多くあります。
まず患者さんの自立度によって、ナースコールが頻回に起こるんです。勤めていた病院は中枢神経疾患の中心に入院患者さんがいる病院でした。
患者さんの中には、高次脳機能障害が強く、自分の現状を判断することが出来ない方も多くて、転倒リスクが高い中の入院になります。
そのあたりの対応がとても大変で、夜勤など人数は少ない時は目が回るほどでした。
業務的には大変だったことも多くありましたが、嬉しい出来事ももちろんあって、【これが看護師としてのやりがいだな】と思う経験もありました。
例えば私の経験だと、元々が画家として活躍されていた患者さん(以下Aさん)の担当させて頂いた時、言語障害が強く出てしまっていて、入院当初は文字も絵も全く描けなくなったんです。
Aさんはリハビリに真剣に取り組まれていて、入院期間中みるみる回復していきました。退院する時には、現役の時のようにとは行かずとも【絵を描ける】ようになっていたんです!しかも担当だった私の似顔絵を記念に描いていただけて、とても嬉しかった記憶が残っています。
このような経験を通して【本当に看護師になってよかったな】って思います。その絵は今も看護師免許の額縁に一緒に入れてます。一生の宝物です。
そんな中、転職を考えるきっかけは何でしたか?
実は、東京で勝手に美容師になろうと思ってたんです。笑
東京に来た当初はまだ【美容師への憧れ】が強くて、勝手になってやろうと企んでました。笑
ですが看護師として働いている中、看護師資格もせっかくとったので、何かもっと資格を活かしたことをやってみたいなと思い始めて、元々興味のあった美容分野で活躍している看護師【美容看護師】という存在を知りました。
そのことを知った私は、病棟の仕事だけではなく別の事も出来たらいいなと考えていたので、美容クリニックへ転職したんです。
転職した美容クリニックは脱毛がメインの職場で、毎日何十人と機械を当てて脱毛しているうちに、「あれ?これやりたいことだっけ?」と振り返る瞬間があって、何だかモヤモヤしてたんですよね。
そんな時、ちょうど知り合った方の中に、訪問看護ステーションを経営されているオーナーさんがいてお声をかけてくださって
これも何かの縁だから、訪問看護に挑戦しよう!と決めました。
なので、美容クリニックは1年間のみ勤めて、訪問看護ステーションにその後転職した運びになります!
訪問看護で働いてみていかがですか?
訪問看護ステーションは、患者さんとゆっくり関われるのが魅力ですね!
訪問看護での仕事は、天気や気温の影響も受けるので嫌だな。と思っていたのが素直な気持ちです。ですが、仕事をこなしていくうちに次々と新しい発見もあって、病棟では感じられないことをたくさん経験できています。
例えば、訪問看護ステーションの魅力を1つあげると、患者さまと関われる時間が多いことだと思います。
病棟では、患者さんと決まった時間関わることはほぼ無いんです。業務の中でナースコールやカンファレンスなどで少し話すことはあっても、処置の中で決まった時間関わるというのはあまりなく、決まった時間で関われる事は訪問看護の一番の魅力だと思います。
また長く関われるので信頼関係も築きやすいですし、病棟での仕事に比べて、とても理想的な形で仕事をすることが出来てると思います。
そんな中、【e-Nurse life】の活動を始めたきっかけはなんでしょうか?
看護師として経験した辛いことや大変だったことを【共有できる場所ができればいいな】と思って立ち上げました!
私が看護師として働く中で、働き方や生き方など疑問に思う部分が多くあったんです。
当初は働く中【辛い経験や悩み事などが、気軽に相談できる場所があればいいな】と思って始めた活動なんですが、2019年11月にNPO法人として看護部門を担当することになって、そのまま現在も活動を続けています。
今後も活動していく中で、関わってくれている方々が【ホッと一息つけることが出来る空間】を作っていきたいなと思っています。
前田さんが直近で達成したい目標はありますか?
私は、看護師を始めとした【女性全体のトータルサポートを行いたい!】と思っているんです。
女性のサポートと言っても多くあると思うんですが、私自身看護師の資格も活かしていけらたいいなと思っています。
看護師として医療的な観点から物事を見る事が多いため、活動においても精神・健康・美容など多方面でサポートを展開できればと考えています。
そのためにはまず、私自身が精神的にも経済的にも自立していく必要があって、今は多くのことに挑戦していくことも大事だなと思っています。
将来は自分で訪問看護ステーションを立ち上げることや、何か自分が他の人の役に立てるようなことがあるようだったら、どんどん取り組んでいき知識も経験も吸収できたらと考えています。
コメントを残す