もしものための話し合い!☆人生会議(ACP)とは?☆

こんにちは、TOM(←インスタグラムのアカウントページ)です。都内で保健師として勤務しています。これから皆様に役立つコラムを提供できればと思います。

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今回は人生会議(ACP)についてご紹介したいと思います!

人生会議(ACP)ってなに??

この言葉は初めて聞く方も多いのではないでしょうか?

平成30年に厚生労働省は、毎年11月30日を「人生会議の日」とし、人生の最終段階における医療・ケアについて考える日として制定しました。

突然ですが、どのような人でも、いつ・どこで・どんな時に、命に関わる大きな病気やケガをするかってわからないですよね?

急に脊髄を損傷し、意思疎通が困難になってしまう可能性も0ではないわけです。

自分がどのような状態になっても、希望する医療・ケアを受けるために、大切にしていることや望んでいること、どこで、どのような医療・ケアを望むかを自分自身で前もって考え、家族や周囲の信頼できる人と話し合い、共有するしておくことで、納得できる医療・ケアを受けることができます。

このような取り組みを、人生会議(ACP・アドバンス・ケア・プランニング)と言います。

人生会議ってそんなに役立つの??

☆具体例☆

例えば、急に脳梗塞で大切な人が倒れてしまったとします。

脳梗塞は脳神経が侵される病気で、侵される神経によっては、言葉でのコミュニケーションがうまく取れなくなったり、噛んで物をたべること口を動かすことが困難になり、場合によっては胃ろうと言って永続的に胃から栄養を補給することになる可能性があります。

そうなったとき、事前の話し合いとして本人が、「口からご飯を食べたい!」という強い意志があれば、医療者もその方法でケアを勧めるでしょう。

しかし、そのような話し合いが事前になく、本人や家族の希望が不明な状態であった場合、医療者側からすると口から食事をする際に誤嚥(食道を通って胃に送られるべき食べ物や唾液が、誤って喉頭や気管に入ってしまうこと)をしてしまうリスクを回避するため、胃ろうを作ることを勧めることが考えられます。

このように、治療が医療者側からの一方的なものではなく、患者さんも納得したうえで行うという考えが普及していったことにより、この人生会議を何度も重ねておくことによって、双方が気持ちよく治療を進めていけるという効果があります。

誰しもがいずれは直面する「死」。考えるのに早すぎるということはない

万が一の時に備えて、自分自身が大切にしている価値観や希望、どのような医療やケアを望んでいるかについてを考えたり、信頼する人たちと話し合ったりすることは、とても意味のあることです。

日本人は、自己主張が苦手だとよくいわれます。

医療者を前にすると、自分の意見が思いをしっかりいうことはム難しいと考える方も多いのではないでしょうか。

自分や大切な人の人生の「もしも」を普段から考えるためにも、是非一度大切な人とお話してみては?

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