変化の激しい時代だからこそ、貪欲に学び、発信したい!【TOM / 保健師・看護師】

 

TOM(保健師・看護師)

病棟看護師としての勤務を経て、行政保健師へ転職。
予防医療の普及や健康増進事業を行いながら、
「個」のスキルアップを目的として精力的に活動している。

 

TOMさんが医療職になろうと思ったきっかけを教えてください!

 元々は、プロ野球選手になりたかったんです!

ずっと野球少年で小学から高校まで野球をやっていました。毎日部活も夜遅くまであり、学校には野球と英語(好きな科目)の勉強をするためだけに行っていたような感じでしたね。笑

そんな日々の中、高校2年生の冬の時期に怪我をしてしまって、全治4週間の太ももの肉離れを起こしてしまって、その時お世話になった看護師がとても優しい男性の方だったんです。

自分が主役になるのではなく、頑張っている人を支える仕事もやりがいがありそう!と思いました。

それがきっかけで看護師になろうと思って大学に進学したんです。

そのあと大学の授業で、健康増進・予防医療を広く普及する【保健師】という職種があることを知り、保健師を目指そうと思いました。

学生時代の思い出を教えてください!

みんなと同じように与えられた講義に出て、それなりに勉強もやっていました。

大学生になり、大学生活を楽しみにしていたところもあったので、実際に学校へいくと「こんなもんか。」と、何となく物足りなさを感じていました。

そんな中、先輩から紹介してもらった学生団体や学外での勉強会へ興味が湧いたんです。看護学科は他の学部に比べて授業単位数が多かったり、実習で拘束されることがありますが、合間の時間を見つけて極力参加をしていました。

田舎である秋田県から上京してきたので、せっかくだからいろんな東京の世界も見てみたいと考えていたので!

そんなこともあり「外部セミナーに参加して、帰りに観光をする。」というようなことをして、充実した日々を送っていたと思います。

国家試験や実習の思い出はありますか?

国家試験はそこまで困ることなかったです!

国家試験の過去問題を発売日当日に即購入しました!学校や遊びなどの空いた時間でコツコツやっていたので、そこまで困ることはなかったですね。笑

 実習は保健師科目の分野におもしろさを感じました。

看護実習をいくつか行う中で、苦しんで治療を受けている患者さんを何人も見たんですよね。

その患者の多くは日々の生活習慣が原因で発症することがわかって、「そもそも生活習慣を改善して、病気を予防を行っていれば病気にならなかったのでは?」と考えていました。

そこから疾病予防の普及を目的とする保健師分野への興味をもち、いずれは「疾病予防の広める仕事をしたいな。」と強く感じました。

 

新卒で働き始めた職場はいかがでしたか?

保健師の仕事に興味はあったんですが、新卒では病院に勤めました。

新卒では実際の臨床現場で、どのような治療や看護が行われているのかを学ぼうと考えて、病院に就職しました。予防にも力にも入れている病院だったのでここで働こうと思って!

実際に働いている中で、看護の現状や患者さんが元より【どのような生活習慣から疾患を患ってしまったのか】など、知識を関連づけながら業務に取り組んでいました。

教科書で学んだ知識が【実際の臨床で繋がった感覚】がたまらなかったですね。

そんな中、転職を決意した理由はなんでしたか?

保健師を見据えての病院選びをしていたため、病院勤務中から採用試験を受ける準備をしていました。

学生時代から興味のあった【予防分野で働きたい】思いは消えなかったので、ずっと準備をしていたんです。一般教養や小論文の対策もコツコツ行っていました。

現在の職場は、【健康寿命の延伸】を目標として健康増進・疾病予防の普及に積極的だったので、「ここで働こう!」と、転職を決意しました。

転職先での業務はいかがでしょうか?

 健康についての認識や習慣づけは、とても難しいことなんだと感じました。

私のいる部署は保健師が少なく、事務職員の方が多いところで、業務上相手にする方も介護予防リーダーなど、割と健康な高齢者の方が多かったんです。

そのため、健康について大切さを認識し、行動して頂くことにとても苦労しました。

病院勤務していたころは、周りが医療職や実際の患者であったため、ある程度疾病や健康について興味関心がある方が多く、多少難しい言葉が使えたり、意欲的に聞いてくださる方が多かったんです。

転職後は元々元気な方が対象なので、そこのギャップは大きかったですね。

転職して思ったことは、臨床より今の仕事の方が向いているということです。

分け隔てなくいろんな方と接するのが好きなので、より多くの方に学んだ知識を普及していけたらと思っています。

これから取り組んでいきたいことはありますか?

転職して行政に入職が決まった時は「このまま定年までずっとここで働くんだろうな。」と思っていました。

今は時代の変化に合わせて、テクノロジーも進歩していて「自分も成長しながらやることを変えていかないと」と強く実感しています。

私の職場はスマホ使用禁止、インターネット端末のあるパソコンが1台のみといった状況で、何か調べるにもすごく手間のかかるといった状況で「この時代にこんなやり方なの?」という思う事がすごくあります。

ですがhospassと出会い、ITスキルを学びながら多くの方に情報を届けられる環境が得られ、今ではその情報発信にやりがいを感じています。

また昔と違い、情報が民主化したことによって、健康に関すること以外にも沢山の情報を簡単に得られるようになりました。

衝撃的だったのは【マネーリテラシー】についてですね。

1997年、当時の小渕首相は「日本は世界一の借金国だ」という言葉を発し、日本は貧乏であるという印象を国民に与えました。しかし実際は対外純資産の保有が世界1位であり、潤沢な資産がある国なんです。

また増税についても、高齢者は今後も増加し、増え続ける社会保障費を補う目的ということで、8%、10%と増税を行ってきましたが、実際は2割のみが社会保障費に使われ多くは法人税・所得税の引き下げのために使われています。

突き詰めていくと【それが真実じゃない。】ということが往々にしていてあります。

真実を知ってもらうために、今後も情報発信をしていきたいと考えています。

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