人生は一度きり、後悔なく楽しく生きたい。【りりぽ / 看護師】

りりぽ(看護師)

看護師として手術室へ勤務しつつ、ポートレートモデルや
インスタグラムを通じての広報活動など多くの場面で活躍している。
hospass運営局
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今回は看護師資格を持ちつつ、ポートレートモデルなどでも活躍させているりりぽさんを取材させて頂きました!

この記事の見どころ
  • 保健室の先生と看護師、進路を決めたきっかけは?
  • 手術室看護師と病棟看護師の明らかな違いとは?
  • ポートレートモデルを始めるきっかけは?
  • これからりりぽさんの取り組んでいきたいことは一体?

それではどうぞご覧くださいー!

りりぽさんが看護師になろうと思った経緯を教えてください!

看護師になろうと決めたのは大学3年生の時なんです。それまでは保健室の先生になりたいなって思っていました。笑

当時のピュアな話になってしまうんですが、小学生の時担任だった先生が、保健室の先生と付き合っていて、負けたくない気持ちが強かったんです。

幼いながらも「保健室の先生になれたら、先生が振り向いてくれるかもしれない!」みたいな気持ちで保健室の先生になりたいと思ってました。笑

その後大学への進学を決めるときに、保健室の先生になるには養護教諭免許が必要ということがわかって、教育学部からか看護学部からかで悩んだんですが、看護学部から進めば看護師免許も武器になると思い、看護学部に進学して保健室の先生になろうと決めました。

あとは進路を考える時、祖父が入院する事があって、当時担当してくれた看護師さんの対応がとても丁寧で、「医療で働く人たちはかっこいいな、自分もこんなふうに働きたいな」と憧れを抱いていました。

加えて母からも「自立した女性になって欲しい」と言われていたので、資格は多く持っていた方がいいなと感じて、いくつかあった中で看護学部への進学を決めた感じですね。

学校時代の生活はいかがでしたか?

看護の勉強もしながら、教育分野の勉強も必要だったので本当に忙しかったです。勉強の毎日でしたね。笑

大学生の途中まで「保健室の先生になりたい」と思ったので、看護の勉強と教育の勉強の両方を平行していたので勉強漬けでした。休みの日も友達と出かけるというより、1人で勉強して終わる日が多かったと思います。

最終的に看護師を選んだ理由は、大学3年生の時に行った教育実習が決め手でした。

熱中症の授業を行って、教える事がとても楽しかった反面。保健室の運営を学校全体の年間計画に沿って計画することや、その他の事務作業を1人でやることが思った以上に大変でした。

保健室の先生って学校全体に1人しかいないので、ほぼ全てを自分で行う必要があるんです。

当時「デスクワークよりも身体を動かせる仕事が良いな」と思っていた部分もあったので、3年の教育実習が終わった時には、保健室の先生ではなく看護師として仕事をしようと決めていました。

看護の臨床実習も全体的にとても辛かったです。笑

実習で膵臓癌を患って入院されていた方を担当させて頂いた時、接し方が本当にわからず「この人に私は何ができるんだろう?」と毎日問いかけて実習していました。

学生としてその人の好きなことに寄り添って、「海」の写真を集めたアルバムをプレゼントしたんですが、この時すごく感動してくれて、【人の生と死】の中で自分ができることを見つけて、治療できることはとても良いなと思いました。

実習を乗り越えたコツとしては、一緒に取り組んでる友達たちに相談しながら出来たことかなと思います。知識や実習で辛い日々を共有していると気持ちが楽になって乗り越えることが出来ました。

国家試験はひたすら勉強してましたね。YouTubeも活用して見ながらノートに書き起こして勉強して、1日12時間くらい教室にこもって勉強していたこともあります。笑

新卒で勤めた職場を選んだ基準はなんですか?

新卒では、祖父が入院していた病院に勤めたんです。

元々地元では有名な総合病院だったので、「ここで働けたらいいな」と思っていました。

就職を考えたとき、その病院を調べていくと最先端の医療も取り入れているようだったので、「ここに勤めて看護師としてのレベルアップをしよう!」と意気込んでいましたね。

私は手術室看護師として新卒から働いているのですが、これがまた大変で。泣

元々は祖父が呼吸器疾患で入院していたこともあり、最初は呼吸器内科で働きたかったんです。ですが、入職して診療科を選ぶときに、循環器の集中治療室(ICU)手術室看護師の2択でしか選ぶことが出来なくて

その2択だと、循環器しか診れないよりは、手術室で他の疾患を診ることや解剖生理学の基礎を学べるかなと思ったことと、学生の頃に憧れていた先輩が手術室看護師として働いていると聞いたので、自分もやってみようかなと思って決定しましたね。

実際に臨床で働いて感じたことはなんですか?

手術室看護師と病棟看護師の違いってたくさんあるんですよ。

まず違うのは患者の受け持ち人数だと思います。病棟だと病床数に対して、看護師の人数が決まっているんですよね。看護師1人に対して、患者は7人や13人までとあって、これだと間違いなく時間に追われると思うんです。

手術室看護師は手術の時間で患者と関わる時間が決まっています。ナースコールなどの概念もなく、目の前の手術に集中して行うので、私には合っていると思っていて

私はすぐに感情移入してしまうので、きっと受け持ち患者を持っていたら、退院する度に泣いてしまって仕事にならなかったと思います。笑

もう一つ違うところは、手術室はとても閉鎖的な環境になるので、先生や先輩後輩とのやりとりはとても苦労しました。手術室では患者さまと話すことがあまりないので、気が休まることがないと言えばいいんでしょうか。笑

手術のやり方も医師によっては多少違うことがあるので、教科書通りにはいかない部分も多く、覚えるのが大変で毎日必死に勉強しましたね。

転職をした理由はなんですか?

私の場合は、後輩の一言が背中を押してくれたんです。

転職をしよう!と思った瞬間は、先に辞める後輩が看護師長に伝えた一言がきっかけで、「もうここで学ぶことは何もありません。」という言葉を聞いた時、私もハッとしたんです。

当時4年間同じ病院で働いていて、手術室看護師として一通りの業務を行えるようになっていました。先輩から教えてもらうことは少なくなって、後輩へ指導を行なっていた中なんですが

もっと多くの人の技術を見たいもっと他の事も出来るようになりたい。と思うようになっていて、その言葉がきっかけで転職を決意しました。

転職した時、ちょうど体調を崩していたこともあり、思い切って1年間休職したんです。

1年間の休職期間は私にとって大切な期間でした。「これからこんな事していきたいな」「あの生活は違うな」など、自分の進む道を整理できて、働き始めてからは仕事が忙しく、自分のことなんて考える余裕がなかったので、思い切って1年間休職してとても前向きに過ごせました。

今どんな活動をされていますか?

私は今看護師をしながら、ポートレートモデルをしています!

休職中に「看護師だけの生活は苦しくなってしまう」「もっと自分らしさを出していきたい」と考えていました。

仕事だけではストレスが溜まっていくので、好きなことを取り入れて生活したいなと思って、今はポートレートモデルやInstagramでの広報活動を行なっています。

1人の人間として、1人の女性として、1人の看護師として、私の出来ることを表現していきたい。私は学生時代、器械体操に取り組んでいたので、元々何かを身体で表現することが好きで、もっと形に残していきたいなと。

「一度きりの人生、後悔なく楽しく生きたい」が私の人生のモットーなんです。

今はやっていきたいことを見つけて進んでいるところなんですが、まだまだ知らない事が多いので、たくさんのことを吸収したいと思っています。

まずは人との繋がりをたくさん持って、自分の好きなことに取り組んでいる人たちを参考にして、私も進んでいきたいなって。

繋がりがあると私1人ではないと勇気がもらえるので、自分に発破をかけて毎日過ごしています。

これからの夢はなんですか?

フリーランス看護師になることです。

看護師しながらモデルもできる何でも屋さんになることを目標にしています。看護師の仕事も好きなので、看護師を活かしながら他のことでも仕事をして行けたらいいなと。

自分の好きなことを仕事にすることって大変だと思うんですが「人生は一度きり」なので、少しづつ準備して近い将来叶えることが出来たらいいなと思っています。

hospassを通して伝えたいことはありますか?

もっと自分を出していいんだよ。もっと好きなことやっていいんだよ。って伝えたいです。

前職場で働いていた時、中々自分に正直でいることが出来ませんでした。

自分の好きなことをするのは、何も悪いことではないのに躊躇してしまっている自分がいて、苦しくなっていき、看護師の仕事が好きだったはずなのに、嫌いになってしまった時期もあって

「人生は一度きり」なので、もっと自分を出していこうね。と伝えたいです!

やってみてわかる事がたくさんあります。「あの時ああしておけばよかった」と気づけることが財産です。とにかく挑戦してみるのが一番だと思います。

人それぞれの価値観や考え方、その他の知識も増やして、夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです!

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