中島さんが医師を目指した理由を教えてください!
ぱっと思いついたのが医者だったんです。
科学も楽しいと思っていたし、人と話すのも好きだったんですよね。どっちも取りたいなって思ったときに知っている仕事が医者しかなくて。進学校だったので「医学部受験もいけなくはないかな」と思ってました。
それで医学部に入り、医師免許を取った感じです。普通ですね(笑)
元々やりたいことがいっぱいあったんです。宇宙飛行士とか外科医とか、何でもいいなって思っちゃうタイプで。一般の学部に行くと「選択肢は無限にあるから迷っちゃうな」と思ってました。なので、免許のある仕事が自分にはいいのかなとレールを敷くくらいの感じでしたね。
学生時代の思い出はありますか?
勉強したことが目の前で実際に起こるので、面白かったです!
勉強や実習が辛かったというのは無かったですね。学習した内容が【直にキャリアへ活きる】というのがすごくいいなと思いました。
実習では、教科書に書いてあることが目の前で本当に起こるのでとても楽しかったです。「心臓が悪くなると本当に足が浮腫むんだ!」っていう。(笑)
今でも「この薬が効いて楽になりました。」と患者さんから言われると役に立てた実感がすごく嬉しいです。また「本当にこの薬は効くんだ、面白いな。」と日々思っています。本当内科医に向いてますね。(笑)
医師として現場で働いてみて、どう思いますか?
学生時代と現場でのギャップはありませんでした。
ただ病院で長時間過ごすことが多くなって【キリの無さ】を感じています。もっとやれること探さなきゃと思いますね。
学生の時は、ゴリゴリに病院に入り浸ろうと思ってましが、最近は「24時間病院にいるのはちょっとな」と感じています。【目の前の人を救うだけが医療ではない】と思って。
ある程度時間にゆとりのある職場で働き、オフの時間を【何かに別のことに使おう】という心持ちでいます。
医師の仕事をしている上で、気づいた事はありましたか?
これだと「病院に来る患者さんしか治せないな。」と思いました。
すごく思っている事は「病院に来る患者さんしか治せないな」という事です。
病院に来る人は【全人口から見るとごく一部】ですよね。目の前の人を治せるのはすごいし大切なことですが、もう少し広い範囲で出来たらいいなと。
外来で診察するのは1人5分程度かかるわけです。1日フル回転でも診察出来るのは40人くらい。現場でも食事指導や運動指導を行いますが、それではキリが無いと感じました。
「なるべく多くの人を救えたら良いのにな。」「世間の幸福度のトータルを少しでもあげれたらな」と思いました。そして、そういうのは変わり者がやらなきゃなと思っています。(笑)
動画配信を始めようと思ったきっかけを教えてください!
将来を考えた時に「自分は医者1本じゃなさそうだぞ。」と気付いたんです。
将来、何か別のことをやりたくなる気がして「研修医のうちに何かやるか」と思いました。研修医2年間やったあとに見える景色は今と違うだろうし、だったら「2年後にやりたいこと決めればいいや」と。
何かをやろうと思ったとき【時間とお金と人手】があればなんでもできるなと思いました。先に準備をして貯めておけたらいいなと思って。
時間は理解のあるところで働くしかない。お金と人手に関しては、僕自身に価値があれば「なかじーが言うなら手伝うよ」「手伝いはできないけどお金は出すよ」っていう人が増えてくると考えて
当時、【信用経済】という言葉が出てきた時でもあって、信頼を貯めるには【知名度と数】が重要で、自分は「人当りがいい」方なので、YouTubeに投稿してみよう!となりました。
YouTubeに初めて投稿したのは、卒業旅行から帰ってきて1ヶ月くらいでかけて作った動画でした。自分のことを応援したいと思っている人を、どんどん集めようと思っています。
実際に動画を始めてみてどうでしたか?
やってよかったです!明るく楽しく学びになる動画を作りたいですね。
初めてから1年半くらい経ちましたが、モノ作りをしている感じで楽しいです。ファンの方もついてくれて、最近はコメントも頂けるようになり嬉しいし有難いです。何より一番意外だったのは、母親が喜んで見てくれていることですね(笑)
あとは、日々クリエイティブな視点を持ちながら生きることが楽しいです。知識を垂れ流しながら生きるよりは、動画に残せるのはいいですね。仲間との思い出も残ります。初めの頃の動画は恥ずかしくてみれないですけど。(笑)
今は、医療従事者や医療系に興味がある学生をターゲットに絞っています。まずは登録者数を上げて、認知度を上げていく必要があると思って。最終的には一般の方向けに【ヘルスプロモーションの動画】を配信していきたいと思っています。
今後の目標を教えてください!
発信したいことを発信できる基盤になれたらと思っています!
教育やヘルスプロモーションに興味があるので、そういった動画を配信していきたいです。あとは、病院で動画の話をできたらいいなと思ってます。楽しい事は重要で、お医者さんが楽しんでいる姿ってなかなか発信されないですからね。
あとプラットホームになれたらいいなって思っています。
今チャンネル登録者数が4000人程度なんですが、普段病院にいて4000人に一度にお話しする機会って無いなと思って。有名な先生でもインターネットで発信することが得意ではない人もいる。そのような部分を僕らが動画で発信できたらいいなと思っています。
hospassを通して伝えたいこと
「病院に来てからじゃ遅いんだよね。」と伝えたいです。
hospassの理念をみて「そうだよね。」と思いました。(笑)
僕の大学でもそういう教育をしているんです。「君ら病院で見ている医者の仕事っていうのは、浴槽から溢れる水を拭いているような仕事なんだよ。元栓を閉めることも君らはしなければいけないよ。」と。
この言葉がすごく響いたんですよね。だから僕らも「【元栓を閉める】仕事をしなきゃな!」と思って活動を続けていきます。
コメントを残す