痛みのない治療を目指して。【金箱志桜都 / 歯科医師】

金箱 志桜都(歯科医師)

学生時代に国内・海外医療ボランティアを経験し、日本と海外のギャップを実感する。
「鎮静をつかった外科治療」を行うことを目標にし、
現在は歯科医師、歯科麻酔科医として勤務されている。
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今回は歯科医師として活躍されている【金箱 志桜都さん】を取材させて頂きました!

この記事の見どころ
  • 金箱さんが歯科医師になろうと思ったきっかけとは
  • 歯科医師をしつつ、歯科麻酔科でも働く理由とは一体!?
  • 金箱さんが今後の人生で目指す臨床について

それではどうぞご覧くださいー!

歯科医師になろうと思ったきっかけを教えてください!

職業で選んだというよりは、興味のある研究を続けたいと思っていたんです!

高校生になるまで将来の夢は漠然としていましたが、高校2年生の時にしっかり考え始めました。

高校2年生の時に授業で行った、ビタミンDと破骨細胞の研究に興味を持ったんです!職業で選んだというよりは、研究を続けようと思って大学を選びました。

その中で医学部生命科学部歯学部など色々ありましたが、自分が目指しているものが歯学部にあり歯科医師になりました。

学生時代のエピソードを教えてください!

海外で医療ボランティアをやっていたんです!

もともと国内で医療ボランティアを行う部活に入っていたんですけど、海外でも行う機会があったんです。大学4~6年生で、フィリピン、ラオス、カンボジアでボランティアを経験しました。様々な点でのギャップが印象的で、大変ためになりましたね。

例えば、フィリピンでは抜歯治療に給料3日分くらいかかるんです。詰める治療には給料1カ月分もかかります!経済的に貧しい方は治療が受けられない、だから歯がダメになって抜歯することになってしまうなどがありました。

あと環境による影響も感じました!フィリピンはアメリカの影響を受けていて、小学校の前にある駄菓子屋で、すごい甘いお菓子が10円で売っているんです。元々甘いお菓子を食べる習慣が無かったのに、外的要因が加わったことで一気に健康状態が悪くなったんです。医療技術は一緒なのに、環境によってできることとか、求められる医療は全く違うんだなって思いました。

もともとボランティアに興味があったんですか?

昔は「ボランティアって何でやるの?」って思ってました。お金も貰えないのになんて(笑)

海外ボランティアをやろうと思ったのは、友人からの誘いや、SNSからの情報収集がきっかけでした!当時の自分のマインドが「チャンスがあったらすべて飛び込もう」という感じだったんです。

やってみると、すごい感謝されるんですよね!

日本ではお金を貰って治療しても軽く「ありがとう」って言われるぐらいなんですけど、海外ボランティアでは、本当に感謝されるんです。すごい嬉しいのが伝わってきて、こちらも幸せになりますよね。

あとは賛否両論ありますけど、お金がなくて治療が受けられない方にとっては、【不可能を可能にする経験】ができました。

実習と臨床でのギャップはありましたか?

患者さんから良いことも悪いことも直接言って頂くところですね!

臨床現場に出ると患者さんから直接フィードバックを受ける場面があります。

学生期間の実習だと無いんですが、働き始めるといい意味でも悪い意味でも、直接伝えて頂くことが違いだと思います!

臨床に出て、一番難しいと思ったことを教えてください。

鎮痛や鎮静のコントロールの部分が難しく、今でも悩んでいます。

歯科に限って言えば、痛みの部分です。

治療の中で痛みがあると進まないし、なるべく痛くないように治療を行う事が難しいんですね。緊張していると痛みを感じやすいし、麻酔の刺し方によっても痛みが異なります。

実は今、歯科でも働いているけど麻酔科の方でも働いているので、手術に携わることもあります。

手術中は鎮静剤が効いているとはいえ、痛みをどう取り除いていくか考えるのが難しいんです。麻薬だと、多すぎると吐き気などの副作用が出てきますし、覚醒の遅延も出てくる。そういうところを考えながらコントロールするのが難しくて、今も必死に勉強していますね。

日頃の働き方について教えてください!

いまは月に1~2日しか休みがありません(笑)

週5日は歯科医院で、週1日は麻酔科で働いて、将来的には鎮静を使った外科処置をして行きたいので、いまは猛勉強中です。痛みのない治療を追求していきたいと思っています。

こんな感じなので、休みは月1~2日ですね(笑)仕事が大好き!っていうよりは、いまは学んでいる段階です。ゆくゆくはクリニックの開業も考えていますけど、自分がやりたい治療ができるのであれば、雇われでもいいかなとも思っています。

最後に、金箱さんのモットーを教えてください!

興味のあることにどんどん参加していっている感じです!

学生の頃からずっと動き続けてきましたね。興味のあることには積極的に参加してきました。

好きな言葉は「粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)」っていう四字熟語で、「こつこつ頑張る」って意味なんです。この言葉がすごい好きで、これをモットーにやっている感じですね。

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