今回は看護師資格を持ちつつ、株式会社看ゴシエイトの代表取締役である【吉岡 正善さん】を取材させて頂きました!
- 吉岡さんが看護師になろうと思ったきっかけとは!?
- 病院と訪問看護ステーションでの看護師の働き方の違いは?
- 株式会社看ゴシエイトを設立した経緯は?
- 吉岡さんが今後目標にしていることはいったい!?
それではどうぞご覧くださいー!
看護師を目指そうと思ったきっかけを教えてください!
実は工業高校に通っていたんです!
当時「とりあえず就職できればいいや」と思っていたんですよね。でも、真剣に就職のことを考え始めたら、「なんか工業系は違うなあ」と思って。工業高校に来る求人に全然魅力を感じれなかったんんです。
「なんでかな。」と考えた時、実は僕小学校2年生の時に父を亡くしているんですよね。
人生を遡っていくと、「やっぱ俺、人のためになりたいな」と思って。それで、看護師になろうと思いました。
介護士も良いなって思ってたんですが、当時の先生に「看護師になった方が給料良くなるよ」って言われて、なるほどってなりました。(笑)
吉岡さんの学生時代について教えてください!
高校卒業後は准看護学校に進学しました!
その後は准看護学校に行きながら、近所の病院で看護師見習いとして経験を積んでいました!実際、看護師見習いという名の「駒」でしたけどね(笑)
准看護学校は2年制なんですけど、当時は学校通うのが辛かったですね。
1日の流れは、朝に病棟で働いて、昼に学校へ行って、夕方に当番制で救急の夜勤をやっていました。それで朝帰って寝て学校に行って…。こういう生活を結構していましたね。
勉強と実習でとにかく忙しかったです!どうしても遊びたくて、寝ずに学校へ行った日も多かったですね。(笑)
学校を辞めようと思ったことはありましたか?
辛かったですけど、辞めたいとは思わなかったですね。
目標として「まずは資格を取ろう」と思っていたので、辞めようとは思いませんでした。あとは田舎なので周りから評価してもらえるのがとても嬉しかったです。「立派な仕事だね!」と。(笑)
准看護師の資格を取ったあとは、正看護師の資格を取るために看護学校に行きました。働きながら3年間通い、学校には合計5年間お世話になりました。一番大変なコースでしたね(笑)
段階を踏んできたので、看護師になったのでヘルパーや看護助手の苦労や有難みが分かりますね。
その後の就職先はどのような基準で決めましたか?
とにかく上京したかったので、東京の病院にしました!(笑)
地元で就職は絶対に嫌だと思っていました(笑)
1箇所だけ採用試験を受けて、インターンとか説明会とか全然行ってなかったので、同期に「本当に受かってるの?」と驚かれた記憶があります。採用試験は小論と面接でした。グループ面接だったんですけど、「大学生ってちゃんと準備してきててすごいなー!」と思いながら聞いてましたね(笑)
病院で働き始めた時のお話を聞かせてください!
やっぱり大学病院は恵まれているんだなって感じました。
呼吸器・循環器・消化器がメインの内科混合病棟に勤めていました。働いてみて、すごい良かったですよ。ただすごい古い建物だったので、想像していた大学病院のイメージじゃないな。というのはありましたね(笑)
勤めていた大学病院は、医師、看護師も外部に対してすごいウェルカムだったんです。なので仲良くて医師、看護師同士もすごいフレンドリーでした。
その後、病院を辞めようと思ったきっかけを教えて下さい!
「これ以上続けても、自分の成長幅があまり感じられない」と思ったんです。
看護師5年目になるタイミングで病院を退職しました。
看護師の教育プログラムは大体3年間なので、3年いれば次の就職先にはあまり困らないんです 。3年目から4年目になる時に自分の成長があまり感じなくなって。
先輩たちを見ると、同じ業務内容を何年もやっていることに加え、社会人としてのリテラシーや人間性が低い人もいて。もちろん自分も含めてです。(笑)「これ以上いても成長しないな。」って思ったんです。それが辞めるきっかけでした。
病院をやめたあとは、どのようにされましたか?
学生時代から興味のあった【訪問看護】をやろうかなと思いました!
当時27〜28歳だったんですが、「自分でも起業したいな」と思っていました。看護師で独立できる事業を考えた時【訪問看護ステーション】をやろうかなと思ったんです。
訪問看護の経験がないと、自分で起業することは難しいと思って、現場がどのような感じか掴みたくてアルバイトを始めました。
当初は同時進行で起業しようと思っていたんですけど、なかなか上手くいかなかったんです。それで起業の方は一旦諦めて、ご縁をいただいた前職で「一から訪問看護ステーションを立ち上げていった」という形ですね。
訪問看護を経験してみてどうでしたか?
看護師としてのやりがいを感じられました!
訪問看護と病院の大きな違いは、訪問看護は個別性を持った看護だったりとか、その人らしい生活、その人の生活ベースで物事を考えてあげられることだなと思いました。
よく病院だと「お酒飲んじゃダメ」とか制限かけることが多いですが、在宅だと「これだけは最低限守ってね」とか、あれダメ、これダメと制限することを前提に話すのではなく、その人らしい生活を送るためにどうしたらできるのか、一緒に考えて援助ができるんです。
看護師としてのやりがいを大いに感じられましたね。
その後、どのタイミングで起業されましたか?
2019年の4月に起業しました!
訪問看護ステーションでは管理者をやっており、採用担当もしていたんですが、「医療従事者は転職理由やキャリアプラン、ライフプランをあまり考えてないのかな?」って思うことが多々あったため、自分が医療従事者の助けになりたいと思ったんですよね。
僕も30代半ばに差し掛かってきたので、色んなことの自由さも必要だなって思い、看護師メインの医療従事者に特化した人材紹介事業で起業しました。
まだまだ貢献できてないことが多々あります、努力不足なところが。今までとは違って、自分で考えて動くことはとても楽しいし、もっと何ができるかなとか、社会貢献とかについて考えることで充実しています。
吉岡さんの原動力を教えてください!
医療従事者が幸せになれたらなって思っているんです!
自分が力になれることで、医療従事者が幸せになれたらなって思っています!
「何のために仕事してるのか」を考えたら、キャリアもライフプランも変わってくるんですよね。当然お金も必要になってくる。
評価は「ありがとう」だけじゃなくて、「報酬」としてみていかないと厳しいんじゃないかなって思っています。看護師はやりがいに搾取される人が多い印象なんです。
あとは「看護師含め医療従事者は色んな働き方が出来る」と思っているんですけど、一般企業と比較しても医療業界はダブルワークを推奨していないんですよね。医師は外勤がありますが、看護師は?と単純な疑問です。そう考えた時、1つの病院のことしか知らないし、興味のある分野に行けないことになる。
医療従事者の社会リテラシーが低い原因は、外部と繋がっていないからだと思うんです。もっと外部と繋がって、コミュニケーションを取っていいと思います。閉鎖的な所にいたら成長しようにもできないです。
吉岡さんの目標を教えてください!
色んな医療従事者の方のお話を伺って、今後のことを一緒に考えていきたいです!
まずは、相談ベースで色んな医療従事者の方のお話を伺って、僕ができることをアドバイスしながら、今後のことを一緒に考えていけたらなと思います。あと「専門職の可能無限大」ってことも伝えていきたいです。在宅医療がこの先も絶対必要になってくるので、また訪問看護分野にも力を入れていきたいです。
貢献の幅が広がってしまうのは仕方ないかなって思っています。興味もあるし「やらなきゃなっ!」ていうのもありますしね!
なのでまずは、人材紹介として年間100名はサポートしていきたいと思っています。