摂食障害を経験したからこそ、伝えれることがある。【髙橋満菜美 / 看護師】

髙橋 満菜美(看護師)

看護師として急性期病院に約6年勤務し、
フィットネスを通して摂食障害を持つ方や健康に悩む方々の力になりたいと考え、
現在目標に向かって挑戦を続けている。
 hospass運営局
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看護師資格を持ちつつ、病棟経験、自身の摂食障害の経験を活かして、今後は予防医療やフィットネス業界への挑戦を行っている髙橋満菜美さんを取材させて頂きました!

この記事の見どころ
  • 病院で勤務していた時に感じた管理職という立場
  • 自身の摂食障害から気づいた正しい知識の重要性
  • 髙橋さんが今後考えている展望について

それではどうぞご覧くださいー!

髙橋さんが看護師になろうと思ったきっかけはなんですか?

母が看護師だったのが大きいです!

母の働いている姿は直接見たことがなかったんですが、母と仕事の話をしたときに「看護の仕事は楽しかったよ!」と聞いたことがあって、それが一番印象に残っています。

祖父母、曽祖父母と暮らしていたため、病院に行く機会も多く「人のために何かできる仕事がいいな。」という想いがあって、すぐ思いつくのが看護師でした。

実は一時期、警察官に憧れていた時期もあったんですが、将来を考えたとき「看護師の方が、多様な働き方ができるな。」と思って、高校生の時に看護師になることを決めました。

学生時代にいちばん印象に残っていることはなんですか?

寮生活がいちばん記憶に残っています!

通っていた大学が1年生の時だけ全寮制だったんです。入学した段階で4人1組の部屋に振り分けられて、学部が違う人と交流する機会がありました。

4人で生活する事はやはり合わない所も多くありましたが、寮生活がすごく楽しかったです。休みの日も寮メンバーでイベントをしたり、夜に何人かでエクササイズをしたりしていました。

不便なところとしては、お風呂が1つしかなくて(笑)寮には結構な人数がいたので、すごく混んで待つことが多かったですね。(笑)

寮生活では協調性が養われたと思います。他学部の考え方を知ることができたので良かったです。病院に入職してからも他職種と話すことには抵抗感がなかったですね。

実習では「母性」がいちばん大変でした。

お母さんと赤ちゃんの2人を看るので、考えることが多くて大変でした。

助産師の方から教えてもらうんですが、わからないことも多くて、常に緊張感のある張り詰めた空間だったので、精神的にも身体的にも大変でしたし、レポートも大変でした。

実習はみんなで泣いた記憶があります(笑)実習を乗り越えるコツは、レポートができていなくても休まず、実習には行くことが大事だと思います(笑)

国家試験ではバイトもしながら、メリハリをつけて勉強に取り組んでいました。

勉強のコツは全部で一人でやろうとせず、友達に相談したり問題を出し合ったりすることです。

就職先はどう選びましたか?

実習で行った病院に就職しました。

最初から循環器科を看たかったんです。

循環器を選んだ理由は「心臓が悪くなると他の臓器にも影響が出る。」という仕組みが面白くて興味が出ました。

身体変化が目に見えてわかる事がすごいなと思って循環器科をメインに決めました。

現場で働いてみて大変だったことはありますか?

急性期の病棟だったので、患者さんが急変することも多くバタバタ忙しかったですね。

業務量の多さや緊張感のある現場での業務は心身ともに大変と感じる事もありました。

患者さんを診ることが好きだったので、管理や教育業務はあまり好きになれなかったんですが、そんな中でも管理業務をやらざる終えないこともあって、管理業務と臨床業務と板挟みになり忙しく余裕がなくなってしまったんですよね。

転職を決めたきっかけはなんでしたか?

コロナ禍で「このまま病院にいることってどうなんだろう。」と考えるようになったのがきっかけですね。

世の中の動きとしても、看護師の働く環境や扱いに悲しさを感じたことがありました。

新卒からずっと同じ部署で勤務していたため仕事にも慣れ、人間関係的にも働きやすい職場でした。このままキャリアを病院で積んでいく道もありましたが、「この先もこのままでいいのかな?」と思い続けて働くのはちょっと違うなと感じました。

「この不安を乗り越えないと、変化した未来は見えて来ないんだな。」と思い、働きなれた病院を出ることに決めました。

トレーニングを始めようと思ったきっかけはなんですか?

自分に自信が持てなくて、外見や中身に対するコンプレックスが強かったことがきっかけでした。

社会人1年目の終わりくらいに、ダイエットを目的にジムに通うようになったんです。ジムで身体を動かすことはストレス解消になっていたんですが、体型は特に変わらなくて。

そんな中、ジムのトレーナーさんに「本当に身体を変えていきたいなら、重量を加えたトレーニングの方がいいよ。」とアドバイスをしていただき、2年目の終わりぐらいからパーソナルトレーニングに通い始めました。

当時私はダイエットを繰り返していたので、摂食障害になってしまったです。ですが身体を動かすうちに食べることに抵抗もなくなっていったんですよね。

食欲をコントロールできるようになっ、身体作りも自分が望むように進めることが出来て、本格的にトレーニングに取り組んで行きました。

私自身が摂食障害から回復した経緯もあって、正しいダイエットやトレーニング方法をみんなに伝えることができればいいなと思い、活動をしています。

トレーニングを始めた当初は、職場内から「そんなにトレーニングしてどうするの?」という声もありましたが、今は「痩せるにはどうしたらいいの?」「どうしたらここの脂肪は落ちるの?」と聞いてくれるようになりました。

直近の目標はありますか?

今シーズンのボディコンテストで、実績を残ることです!

人生を変えたい!という思いから、大会に挑戦することを決めて本気で取り組んています。

この歳になってこんなに夢中になれることがあるって幸せな事です。大会に出るからには、トップを目指す。おまけとして大会を通して、いろんな人に自分を知ってもられるきっかけになれば嬉しいなと思っています。

叶えたい夢はありますか?

摂食障害の方や若い世代の方で身体のことを悩んでいる方の力になれたらと思います。

間違ったダイエット方法によって、「綺麗になろう」と取り組んでも、逆に身体を壊してしまうという事が最近多くみられています。

自分では今行っているダイエット方法が正しいのかわからなかったり気づけなかったりすると思うんです。そのような時、きっかけ作りや気づきを何かしらの形で、力になれたらなと思っています。

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