エンタメを通し、根本的な治療を目指す。【安廣重伸 / 理学療法士】

安廣 重伸(理学療法士)

理学療法士として病院勤務を経て、
保険内サービスの限界に気づいたことをきっかけに自宅に整体サロンを構え独立。
現在は同じ意思をもった仲間の育成と、根治治療に向けた新規事業を展開している。
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こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass】では病院はパスする時代というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍されている医療職の取材記事を発信しております!どうぞご覧ください!

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理学療法士資格を持ちつつ、整体サロン経営からエンターテイメント制作など幅広く活躍されている安廣重伸さんを取材させて頂きました!

この記事の見どころ
  • 病院勤務時代に感じた保険内サービスの限界とは
  • 健康情報にエンターテイメント要素を加えるということ
  • 孤独と健康の繋がりについて

それではどうぞご覧くださいー!

理学療法士になろうと思ったきっかけを教えてください!

ありがちな話なんですが、学生時代怪我をしたことがきっかけですね!

理学療法士になろうと思ったきっかけは、学生時代に怪我をしたからなんですよね(笑)

小学校の頃からバレーボールをしていて、全国大会目指すような強いチームだったんです。中学でもバレーボールを続けて、高校では名門校にお誘いいただきスポーツ推薦で進学しました。

ですが、その中で怪我もかなりしてしまって、病院や整骨院など様々通ったんですが、治療した直後は良くなるけど、3ヶ月や半年もすれば再発するんですよね。

自分の経験を通して、「怪我を再発させない根治治療できる職業」を調べたときに理学療法士が一番しっくりきたんですよね!

学生時代の思い出、乗り越えたコツはありますか?

毎日コツコツ継続することです!

理学療法士の養成校学校は、毎日テストだらけでした。期限と目標が明確だったので、結果的に毎日コツコツ勉強してましたね。その甲斐あって国家試験は普段の延長上だったので、大きなストレスもなく点数も余裕をもってクリアできました。

ただ、実習は本当に大変でした。初めてのことだらけで、経験でカバーできない分、評価や治療の技術は全く頼りにならなかったので、患者さんやスタッフとのコミュニケーションが生命線でした。

指導して頂いた先生と折り合いがつかず、担当患者さんもリハ拒否で、毎日泣きながら通っていた記憶もあります(笑)実習が終わった時のガッツポーズはとても力強かったのも覚えています(笑)

コツはコミュニケーションを積極的に取ることだと思いました。そこを諦めていたら、理学療法士になれず、脱落していたかもしれません(笑)

新卒で職場を選んだ基準はなんですか?

理学療法士として学べる環境かどうか、職場の雰囲気はどうか、立地(都内)の優先順位で選びました!

僕自身、根治治療を学ぶために理学療法士を目指したので、就職先を選ぶときは、学びや勉強に前向きかどうかを一番重要視しました

自宅から通える範囲で病院を探して、見学に行った中で先輩方の腕や雰囲気がとても良かったところに就職を決めましたね。スタッフの人数も多かったので、情報がたくさん入ってくるところもよかったと思います。

職場で働いて感じたことはありますか?

理学療法士として経験を詰めば詰むほど、保険医療の限界を感じました。

ポジティブ面としては、理学療法士としての技術や知識、経験を積むことができました。個人の成長にフォーカスしている職場だったので環境的にも恵まれていました。スタッフの人柄も良く仕事以外の面でも大変お世話になりましたね。

ネガティブ面で言うと、目指していた根治治療を病院内で行うには難しいんだなと理解したところです。病院内の理学療法士は、役割として生活習慣指導や栄養指導が出来ません。職場に限界を感じたことというより、保険内サービスに限界を感じた】が正解だと思います

独立に至った経緯、きっかけを教えてください!

根治治療を実践するために、保険サービス以外で活動しようと思いました!

理学療法士は医師から処方箋をもらってからじゃないと治療を実施出来ません。これは【痛みや障害が出てから治療をスタートできる】ということなんです

僕が目指している根治治療は、再発防止が目的だったのに、治療した患者さんは病院に戻ってきてしまっていて。その瞬間の痛みや障害に対して治療できても、人生単位で考えると支えになってないんじゃないのかなと思い始めました

「再発を防止したい」「再発させないセラピストになりたい」と考えていたのに、もどかしさを感じて

初めは病院内でリハビリついでに食事指導などを行っていたのですが、医師から「病院から事故が起きた時に、君は責任を取れないだろ。やめてくれ。」と言われて、やりたいことを止められるようだったら僕がいるのはここじゃないと思い、独立を考えるようになりました

今思えばものすごく迷惑な社員だったなと思います(笑)

独立してからはいかがでしたか?

自宅で整体サロンを始めたのが最初ですね!

根治治療するためには、まずは体質改善が必要だと感じました。

体質を変えるためには、生活習慣を変える必要があるんですが、中々生活習慣って変わらないんですよね。すぐに行動を変化できる人は極小数で、補助として健康機器やサプリメントを取り入れて頂くように指導していくと、通っていた方々に成果が出るようになりました。

その経験を元に、現在は【整体サロンの経営コンサルタント】も行っています。治療をするだけでなく、同じ想いで活動する仲間が増えていくことはとても嬉しいです。

今後の事業展開はどのように考えていますか?

もっと一般の方にも情報を伝えたくて、健康情報にエンターテイメント要素を入れたいんです。

活動していて感じたことは、「整体サロンやサプリメントは意識高い人にしか情報が届かない」ことです。

一般の方々に伝えるには、整体サロンだと難しいなと思いました。新型コロナウイルスが流行してから、感染を考慮すると自粛生活を余儀なくされましたよね。

多くの人が自粛生活中何しているのかというと、漫画やスマホ、テレビなどでエンターテイメントを楽しんでいます。それなら一般の方に伝えるために、エンターテイメントに健康情報を載せればいいのでは?と思ったんです。

その中でも漫画やアニメの制作を行っています。大人になってから生活習慣を改善することは難しいので、子供の頃から情報を伝えて、大人になった時には正しくなっていること理想だと思いました。

また、子供は親から影響を受けます。親が健康的だったら子供も健康的になりますし、親が一番最初に子供へ伝えるエンターテイメントは何かなと常に考えています。

世代を超えて受け継がれるものを制作して、僕の目標の根治治療に近づけていきたいですね。

安廣さんが直近で達成したい目標はなんですか?

エンターテイメントをSNSで届けていきたいと考えていて、Youtube動画再生数10,000回Instagramフォロワー10,000人が目標ですね!

現段階では、人生における考え方や価値観について、イジメ、自殺、病気、障害、偏見などのテーマを発信していて、精神的な部分へ問いかけるような内容になっており、精神的に不安定な方々に向けて作成を進めています。

作成においては仲間を募りながら設計していて、健康寿命が縮まる原因の1つに孤独があるんです。なので、孤独も一緒に解消できるような参加型の作品制作をしつつ、参加できるコミュニティを提供していきたいです。

hospassを通して伝えたいこと

医療資格に囚われず、拘らない活動や生き方も沢山あることを知ってほしいですね!

僕自身が理学療法士以外の活動をしているからこそ、資格に拘らない活動の可能性を広げていきたいです。また、信念を形にするなら仲間を作る重要性も知って欲しいです。

医療従事者はもっと多様な価値があると思っているので、自由で豊かで誇りを持って仕事をしてほしいと全ての医療従事者に伝えたいです。

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