医療従事者の未来に革命を。【宮﨑博貴 / 薬剤師】

宮﨑 博貴(みやざき ひろき)

薬剤師の資格を取得後、IT企業に就職。薬剤師のキャリア支援、新卒採用支援に注力し、
新規事業を担当したことから独立を決意。1年間の準備期間を経て、現在は人材事業・教育事業を展開予定。
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こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass】では病院はパスする時代というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍されている医療職の取材記事を発信しております!どうぞご覧ください!

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薬剤師の資格を持ちつつ、現在は株式会社Cross Creation代表取締役の宮崎博貴さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 薬剤師資格取得後、IT企業に就職したきっかけ
  • 新卒1年目にして独立を決意したエピソード
  • 今後事業を通して社会に与えたい影響

なぜ薬剤師になろうと思ったんですか?

将来の選択肢の幅広さに魅力を感じ、薬剤師を目指し始めました!

高校2年生の進路指導説明会で医療ドラマを観て、「ドクターってかっこいいな」と思い、そこから医療職に興味を持ち始めました。

受験ギリギリまで勉学以外のことに打ち込んでいたんですけど、浪人はしたくないと思っていて、「自分の得意科目で資格を取り、将来安定したい」と考えた時に、その条件に合ったのが薬剤師だったんです!

薬剤師は病院以外にも、株式会社や製薬企業、一般企業への就職先もあって、可能性の幅広さに魅力を感じました。そのような理由で薬剤師を目指し始めました!

どのようなきっかけで、新卒でIT企業に就職しようと思ったんですか?

企業の長期インターンシップ参加がきっかけとなりました!

大学3年生11月に学園祭実行委員を終えた頃、何か打ち込めるものを探していたんです。僕は友人たちとご飯に行くことが好きで、たくさん行くためにはもっと稼ぎたいなと思い始めて。高時給のバイトを調べた時に、IT企業の長期インターンシップを見つけました。

インターンシップでは社会人経験もできるし、仕事も学べる。あとは社会人と関わることもできると思いました。当時、周りの友人が就職活動をきっかけに、別人のように変わっていく光景を見ていて、自分もそれを体験したいと思ったんです。社会人と関わりたいという想いも含めて、長期インターンシップに参加しました。

そのまま新卒でIT企業に薬剤師として就職をしました。長期インターンシップの時から、薬学生のキャリア支援サービスや、新卒採用支援を業務で行っていたので、就職後はキャリアカウンセラーとして、就活に関するセミナー講師などを務めました。あとはオンライン服薬指導の開発なども経験させていただき、会社で1年間勤め、独立を決めました。

独立に至ったストーリーをお聞かせください!

コロナウィルスが拡大する中、「逆境はチャンス」と言い聞かせて動き出しました!

外的要因、コロナウィルスの拡大がきっかけです。会社のリストラが始まり、周りの人はクビにならないように動いていました。その中で僕は、「ここで面白い動きをしたら目立つだろう」と思ったんです。逆境はチャンスという言葉がありますが、「今がそのチャンスかもしれない」と動き出しました!

あとは会社が統合して、自分の思うように仕事ができなくなってしまったのも1つの原因です。当時は自信が無くて、『ここで成長できるのかな。このままで良いのかな。』と悩んでいたんです。そこに外的要因が来たので、それを理由に一歩踏み出すことを決意しました。

「逆境はチャンス。この行動が絶対自分の市場価値を上げる」と言い聞かせて、ノープランで3月末に退社しました!

その後、どのような経緯で現在の活動を始めましたか?

色んな人と出会う中で、転職と起業のニーズが高いことを知ったのが始まりでした!

退職してからは、突撃営業で仕事を頂いて生活していました。とにかく生活費を稼ぐのに必死で。社会人1年目で辞めた人が業務委託で20万稼ぐのは無謀に近かったです(笑)1日100円しか使わない日もあったり。退職後1年間はそんな感じでした。

それでも人と会うことは止めずに、2019年の4月から2020年の12月末まで5000人以上に会いました。色んな人の話を聞く中で、転職のニーズが結構あって。20代に特化して、キャリアアップして収入を上げられるものがあったらいいなと。

あとは、資金は無いけど起業したり、副業したいという声も多く。そういう人たちに資金を支援できないかなと思って。求職者のニーズと、起業したいけど資金がない人たちのニーズ。それを合わせた時に「人材紹介いけるじゃん」と思ったんです!

大学時代に社会人と同じフィールドで仕事をしたら即戦力になることが分かったので、大学生の育成サービスはやりたいと思っていて。自分のやりたいことと、世の中の価値提供が繋がるのが人材だったんです。

社会貢献を踏まえた今後の展望をお聞かせください!

今年10月に医療従事者に特化したビジネススクールを立ち上げます!

今後、医療従事者が一般企業に求められることが増えていくと思います。医療現場での経験はとても尊いもので、お金では買えない価値がある。その経験を活かしてオフィスワークとか、ビジネススキルを持った人が増えていったら、『患者さんへより良いサービスが届けられる。』と考えています。

それに向けて、まずやることは、2021年10月に医療従事者に特化したビジネススクールを立ち上げることです。最近一般企業で勤めたいという医療従事者も増えていて。けれど求められるスキル、常識の違い、収入の減少などに不安を感じて一歩踏み出せない人が多い。でも挑戦しようと思っている人も多い。そこには医療従事者、企業の両者に課題があるかなと。

ヘルスケア領域へ参入したい企業が求めている人材は、現場経験のある医療従事者。生の声を知る現場経験者が社内開発グループに関わることで、世間のニーズに合ったプロジェクトを生み出すことができます。

ですが、医療従事者が一般企業で活躍するためのオフィスワークに対して、教育コストがかかってしまう。だからこそ両者の課題を解決するために、医療従事者育成の場を作ります。

最前線の医療現場を経験しながら、オフィス経験・ビジネススキルのある医療従事者。企業にとって需要の高い人材を育成することで、企業側の人材に対する満足度だけでなく、医療従事者側も自信がつき、挑戦しやすくなる。企業と医療従事者の満足度を上げてマッチングさせていくビジネスを展開していきます。

hospassを通して伝えたいことはありますか?

医療従事者の方は、未来に対して投資と回収ができる才能があるんです!

IT企業に進んだ理由の1つに、「医療従事者のキャリアパスの幅を広げたい」という想いがあって。「薬学部卒でも、色んなところに勤められる」というモデルに自分がなることで、医療従事者を目指すきっかけやモチベーションを提供出来ると思ったんです。

「自分がプレーヤーとしてこういうことも出来る」と、過去ではなく今の経験で次世代の人に伝えたい。「日本でもっと働きたい」「お父さんみたいな存在になりたい」という子供たちが増えたら、日本はいつまでも繁栄するし、もう一度世界に通用する経済大国になれるなと。次世代にも繋がるビジョンを成し遂げるために、いつまでもプレーヤーでいたいです。

 ビジョンを実現するために、宮崎さんが大切にされていることは何ですか?

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誰と学ぶか、誰から学ぶかが最重要。医療従事者の方は努力する才能があるんです。最短でも3年後の資格取得のために、3年という時間を投資できる。これはとても尊いスキルで、普通の人にはないものなんです。

人間が一番不得意なのは、見えない未来に対して投資すること。すごく先のことに対して投資と回収をすることが一番苦手。でも、医療職の人はそれができる人たちなんです。一人も漏れなく、世の中に通用する人材なんです。最後に皆さんにお届けしたい想いは一つです。

「目の前の人を信じてやってみよう。大丈夫、死なないから」



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