上林 聖佳 (かみばやし せいか)
新卒で看護師として病院で勤務し、その後退職をして助産師の資格を習得。
現在は個人事業で訪問型産前産後ケアや栄養に関する情報提供を行っている。
男女が身体に寄り添えるような社会の実現を目指して活動中。

こんにちは、hospass運営局のざきです!hospass mediaでは【病院はパスする時代】というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の取材記事を発信しております!どうぞご覧ください!

看護師と助産師の資格を持ちつつ、現在は個人事業で活動されている上林さんを取材させて頂きました!
- 看護師になろうと思った経緯
- 卒業後の進路の決め方
- 看護師と助産師の資格を取った経緯
- hospassを通して皆さんに伝えたいこと
看護師になろうと思った経緯を教えてください!

友人からの誘いがきっかけで看護師を目指しました!
もともと子供が好きなので保育士になりたくて専門学校に入りましたが、他にもアート、情報、医療などの学問があり、医療に少し興味が湧くようになりました。
看護学校に進学する最後の決め手は友達からの誘いです。同じ医療を志す友達から一緒に行こうと誘われ、その流れで大学受験の勉強も医療に特化したコースでした。
看護学校に入学すると学生以外にも社会人や主婦の方もいて、その人たちの質問量や授業への向き合い方に圧倒されていました。勉強にはとても苦労しましたね。
卒業後は5年間の臨床を経験した後に、助産師の資格を習得しました。
卒業後の進路はどうやって決めましたか?

OB・OGからの評判や先生からのおすすめで選びました。
どんな就職先がいいのか全然わからなかったので、先生や先輩の評判で選びました。
最終的には、あまり深く考えずに奨学金も免除になるという総合病院に行くことにしましたね。
地方にある病院だったので、当時はそのまま管理者になって同じ病院で最後まで働き続けるのだろうなと思っていました。
最初に赴任した病院勤務はとても大変でした。子供が好きなので小児科だったのですが、寝る時間がどう頑張っても2時間程しかなくて嫌でしたね。
助産師を習得しようと思ったきっかけは?

異動先の産婦人科の人たちがきっかけです。
「2年目になったら勉強のためにほぼ全員移動しましょう」という院内の風潮に乗っかり、風潮に乗っかり、たまたま産婦人科病棟に異動になりました。
務めていた病院の産婦人科は看護師も活躍できたので、特に抵抗もなかったです。
産婦人科の人たちはとても優しくて温かかったのを覚えています。今でも戻りたいくらいです笑。
その病棟で助産師の資格を習得する看護師さんの熱量高い働き方にカッコ良さを感じたんですよね。
患者さんのために細かいところまでケアしていて、骨盤ケアやツボなどについて、東京へ研修に行く方もいるほどでした。
プロの流儀に憧れた結果、退職をして東京の助産師学校に通って、資料に関する幅広い知識と教養を習得したんです。努力し続けることができたのは産婦人科病棟の先生やスタッフさんのおかげですね!
退職後はどんなキャリアを歩んだのですか?

子供の成長をサポートするお仕事をするようになりました。
退職中は上京して、新しいことにチャレンジしたいと思いました。
なのでお産を経験できるクリニックに就職したいと思い、助産師学校でお世話になった講師が働いているクリニックに入りました。
ですが、クリニックでは産後のケアや退院後と育児の支援が出来ずジレンマに思い、それをきっかけに自分の本当にやりたいことを考え始めたんです。
そして自分を見つめ直した結果、2つのやりたいことを見つけました。
- 子供の住みやすい環境づくりをしたい
- 産前産後のお母さんの援助をしたい
まずは、保育園の派遣看護師として子どもの発達を見届ける仕事をすることになりました。
派遣を選択したのには理由があり、自分のやりたいことを考えたら正社員よりも自由の効く派遣社員の方が良いと判断したからです。
半年程の出来事だったのですが、ガラッと一気に生活が変わりましたね。
現在の事業内容はどんなことですか?

カウンセリングとベビーシッター、不妊治療に関するお仕事をしています。
主に20〜30代の女性の方にカウンセリングをしており、具体的にAGAやニキビ関係、シミ・そばかす、肩こりなどについてを行っています。
ベビーシッターを含めて個人事業でやっており、口コミなどで仕事をいただけることがありがたいです。
不妊治療に関心を持ちはじめたのは、助産師のときに不妊治療をしていたママさんが多かったことがきっかけです。今は予防医学や不妊に関係する情報提供も行なっています。
栄養や身体のメカニズムについてはご紹介をもらい予防医学の知識が入った美容学校で勉強しましたね。看護師は病気のことがメインですが、美容学校では身体の仕組みを知ることができ、今のお仕事につながっています。
今後の取り組みとその想い

「健康的に生きられる時間」を数値化し、体の状態が目視でわかる情報を発信したいと思っています。
クリニックの時に、通院している人たちが栄養や健康状態について考えているのかなと疑問に思うときが多かったです。
なので、健康面を企業の人たちに指導できるような人って大事だなと思います。
今まで経験してきたことをベースに、他にも3つ、実現したいことがあります!
- 子供を産みたい女性が働きやすい環境作り
- 男女の違いを尊重し合い、協力できる環境作り
- 悩みがあっても孤立しない環境作り
今働いている不妊治療のクリニックに来る方も、栄養状態や生活習慣が乱れている人が少なくありません。
また、女性が子供を産みたいとなったときに職場の協力を得られないこともあります。その現状から、男女が健康や身体について寄り添いあえるような社会をつくっていきたいです。