こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass】では病院はパスする時代というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の取材記事を発信しております!どうぞご覧ください!
医師の資格を持ちつつ、現在は在宅医療サービスの立ち上げで活動されている大川さんを取材させて頂きました!
- 医師になろうと思った経緯
- 在宅医療のサービスを立ち上げようと思ったきっかけ
- サービスを今後どんな形にしていきたいか
- hospassを通して皆さんに伝えたいこと
医療職になろうと思った経緯と大学時代
中学生の時にバスケ部で膝を怪我したのがきっかけです。
お世話になった整形外科の先生が『ガンバ大阪(サッカーチーム)』のチームドクターで、憧れて整形外科を目指すようになりました。当時は怪我をしたスポーツ選手を助けたいと思ってました。
学生時代は華々しい職業を想像していましたが、現実は書類作業が多く、患者さんは現役のスポーツ選手ではなくご高齢の方々が大半を占めるなど、正反対でしたね。
大学では家庭教師、塾講師、バーの店員などのアルバイトに時間を費やして、朝まで働いていたこともあります。日中の授業は睡眠時間だったので、勉強はまともにしていませんでした笑。
なので実習がはじまると、カルテの書き方すらわからなかったです。ただ、患者さんと話すのは楽しくて、わからないなりに学習できました。
在宅医療のサポートサービスを立ち上げるきっかけとは?
現在働いている入院医療や急性期医療に疑問を持ち出したのがきっかけです。
腰痛や圧迫骨折をした後に入院すると、動けなくなってしまい誤嚥性肺炎や尿路感染といった合併症が続くことが多いです。
入院後の合併症が理由で最期まで帰れない患者さんをかなり見てきました。
そこには、患者さんの生きがいとは反する場合があると感じています。
今の医療は肺炎があると治療することが大原則です。
もちろん手術をして痛みを取るのはわかるのですが、全部が全部手術が正しいのかというと疑問が残ります。
患者さんの本望が在宅であるのに対して、現在の医療体制が補いきれていない点に葛藤があったので在宅医療のサービスを立ち上げることにしました。
サービスの具体的な内容と現状の課題
訪問看護の人材不足や情報供給網の再構築をするサービスです。
在宅を支えるサービスとしては、訪問診療・訪問リハ・訪問看護などがありますが、中でも訪問看護が一番患者さんと距離が近くて頻度も多くて、注力する分野かなと思っています。
しかし、歴史を紐解いていくと人材確保や新規事業の経営が難しくてつぶれてしまったりなどの課題があります。
訪問看護はケアマネージャー(以下、ケアマネ)が作った契約プランの中の一つです。一方、ケアマネが扱っている情報不足によって、訪問看護のサービス情報が一元化されていないと感じています。
さらに現場に即した情報が渡っていないので先輩の口コミや自分の体験談に溢れ、新しい訪問看護サービスは実績がなく見込みがないと判断されてしまう。
新規の患者さんが紹介されにくいので、新しい在宅医療サービスが参入しにくいのです。
この現状を解決するためには、ケアマネに対して、現場に即した訪問看護の情報を届けるというのが大切だなと考えています。
今後の意気込みを教えて下さい。
在宅医療を変えて日本の医療を持続可能なものにしたいです!
正直持続できるならなんでもいいと思っています。2025年問題が目の前に迫っており、国もやる気になっていることからも、医療のデジタル化は必ずきます。
現場レベルでもアナログな部分が多いので、少しでも変えたいです。
この思いは「高齢患者さんを救いたい」という気持ちからきています。
今は若い世代でも必要なときに医療を受けれるけど、それが崩壊すると治療するまでが長くなり、重症化するリスクも高まるでしょう。
救える命と環境を維持できるようにして、入院する必要のない患者さんが多いのが正直な感想です。
何よりも持続が難しい今の医療を変えたいです。適した医療が適した患者さんに届く形にするためにもサービスに力を入れていきます。
hospassを通して伝えたいことはありますか?
やりたいことがあれば、なにかしら始めると良いと思います!
やりたいことがわからないという人も多いと思いますが、簡単なことで大丈夫です。
例えば情報集めてみるとか、話を聞いてみるとか。あとお金かけるのも1つだと思います。
私自身、資金が限られているのでHP作りや名刺作りやなどは外注せずに自分でやっています。そういう小さなことでもスキルや経験になっていると実感しています。
なにかしらできる方法ないかなと探して、課題を解決しようとする姿勢が大切です。
小さく始めてみて壁にぶつかったときに、その壁を少しずつ超えていけるといいなと。
まずは見切り発車でもいいので、なにかしら始めてみるといいです!