こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass】では病院はパスする時代というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の取材記事を発信しております!どうぞご覧ください!
看護師の資格を持ちつつ、現在は大学教員として活動されている高井さんを取材させて頂きました!
- 世界を2年間旅をして学んだこと
- 高井さんが看護コーチになったきっかけ
- 看護師とコーチングでできること
- hospassを通して皆さんに伝えたいこと
看護師になろうと思ったきっかけはなんですか?
物心ついたときから母が入退院を繰り返しており、母を助けなきゃという思いがありました。その背景から、気づいたら医療職が選択の1つになっていました。
もともと海外で働くことに興味がありました。
親戚の知り合いでJICAというNPO法人で働いている方がいて、とても興味深かったので将来はJICAで活躍したいと思っていたんです。
ですが、JICAには日本での再就職が難しいという課題があり、多くの企業からは「好きで行ってたんでしょ?」というように、キャリアとして見てもらえないんですよね。
なので、日本に帰ってきても再就職するために、何か資格を取ろうと考えるようになりました。
看護師としての進路がはっきりした瞬間は?
高3のときに留学生から手紙をもらった瞬間です。
香港から来た留学生が、私宛に手紙を書いてくれたことがあるんです。その手紙には「叔父がカンボジアで病院を開くから、看護師としてきてみない?」という内容がつづられていました。
そこで初めて、男性に看護師という選択があることを知り、かつ海外で働けることがかっこいいと思ったんです。JICAに通ずるものを感じましたね。
そこで、地元で最も学費が安い看護師を志望するようになりました。
2年間の旅を通じてどんなことを感じましたか?
働くことは積み上げていくことだけど、旅は横に広げていくことだと感じました。
旅をしている期間は積み上げるというプロセスがなかったので、自分の人生に焦燥して人生で初めて勉強したいなと思ったんです。
そこで帰国後は、まず大学に行こうと思いました。
外から看護師をみることで「看護師って結構スゴイじゃん」と思うようになり、活躍の幅があることに気づきました。看護師の活躍の場を広げることが自分のテーマにもなりましたね。
また自分にとって『旅とは、出会いと好奇心が本質』だと感じました。
旅で訪れた土地でどんな人と出会い、どんな人と話をしたのかが、記憶に強く残っています。
看護コーチングと出会ったきっかけはなんですか?
大学で教員をして8年目のときに、実習中の学生と衝突したことがきっかけです。
衝突をきっかけに学生からとても嫌われて、理由を考えたときにコミュニケーション不足が浮かびました。
コーチングの研修を受けてみたところ、自分に余裕がなくて実習で不安を抱えていた学生を気遣う気持ちがなかったことに気づきました。
自分のコンディションを整えることの大切さを知り、コーチングを学ぶようになったのです。
自分が学ぶべきことはスキルではなくマインドだと感じたため、コーチングで飯を食っていくぐらいの気持ちで学びましたね。
これからの看護師をどうしていきたいですか?
医療職の中だけでなく、もっと一般企業にアプローチできる人材を増やしたいです。
看護師の強みは2つあります。
- 基礎医学の知識があること
- 多職種連携の要であること
他職種連携においては、実際にWHOのチームリーダーがナースだったりするくらいです。
しかし看護師が院内だけにいると目立ちません。そのため活躍の場を外に広げ、社会的地位を高める必要があります。
医療職を対象にせずとも、IT業界の過重労働や生活習慣病など活躍の場がたくさんあるので、多様に活躍できる人材を増やしていきたいです。
今まで誰もやっていない分野に挑むことは、自分の中の旅人と同じですね。
hospassを通じて伝えたいこと
自分の目標のその先を観ることでワクワクできる。人を元気にするために、目標の先を見つける手助けをしたいです。
自分が見ている目標のもっと先が見えたときに人は元気になると思うんです。
先が見えたときに、今の自分がまだ途上なことに気付けて、ゴールに向かって歩んでみたい!って自然に感じます。
だからこれから出会う人に、自分が見えている以上の目標を見つけてほしい。さらなる成長を目指して一緒に歩んでいきたいと思っています。