予防医療を広めることで、大切な人を守りたい。【田崎優 / 看護師】

田崎優(たさきゆう)

准看護師として総合病院で勤務しながら正看護師も取得。現在はフリーランスとして予防医療の講師や予防医療×美容での個別コンサルタントとして活動している。
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今回は看護師の資格を持ちつつ、現在予防医療の講師・個別コンサルタントで活動されている田崎優さんを取材させて頂きました!

記事の見どころ
  • 正看護師になった経緯
  • 活動を通して社会に与えていきたい影響
  • 予防医療への想い
  • 活動をしているうえで大切にしていること

看護師を目指したきっかけを教えてください!

保育園のころには将来看護師になるんだろうなぁ、と漠然と思っていました。

 もともと扁桃腺炎で入退院を繰り返すことが多く、幼いころから病院や看護師さんは身近な存在でした。ですが成長するにつれて、エステやネイルなどにも興味を持ち、トータルビューティーコーディネーターになりたいと思うようになったんです。

 高校生になるころには「勉強をしたくない」と思うようになり、あまり勉強せずとも許されるような学校へ進学していました。そんな時に母から「国家資格を持ってほしい」と言われ、よくぶつかっていたんですが、母子家庭ということもあり、母の想いも無下にはできず、結局、看護学校に進みました。

 看護学校は、2年で准看護師、3年で正看護師を目指せるカリキュラムであったため、「准看護師になって働いたお金で、自分のやりたい美容のジャンルに進もう。そうすれば母と自分の想いどちらも反映できる!」と考えていました。

正看護師になった経緯を教えてください!

母が正看護師になる私を楽しみにしていると知ったときに、がん化学療法の認定看護師になろうと決意しました。

 正看護師になるカリキュラムに進むには、試験に合格しなくてはいけなかったんです。もしそこで合格できなければ、母のあきらめもつき、自分も好きな道に進める!と考えていたんですが合格してしまったんですよね(笑)

合格してから、昼は准看護師として病院で働き、夜は正看護師になるために学校に行くという生活が始まりました。

ですがこの頃、母ががんであることがわかったんです。

がんの進行や治療でつらそうな母を見ていると「可能な限りずっと付き添いたい。」と強く思いましたが、朝から晩まで仕事と学校で時間が取れずに、どちらをやめるか考える毎日でした。

そんな中で、母を担当していた看護師さんから「お母さんが学校を卒業して看護師の免許取るのを楽しみにしてたよ。」と聞いて「正看護師になろう!」と決意しました。

母のそばで病気のつらさ・痛みを一緒に経験したこともあり、患者さんに寄り添えるがん化学療法の認定看護師になろうと、一度決意したんです。

そこから病院を飛び出したきっかけを教えてください!

「看護」ではなく「業務」として看護師をしている現実に嫌気がさしていました。

患者さんからは「待っていたよ。」や「孫の名前を同じにしたよ。」などうれしい言葉をたくさんもらいましたが、業務に忙殺され、目の前に辛そうな患者さんがいても寄り添えていないと感じていました。

「手と目で看るのが看護じゃないの?」と思うようになり、理想と現実のギャップに心がついていかなかったんです。

また、認定看護師になることを目標に働いていたんですが、人手不足を理由に何年も先延ばしにされてい。そうしているうちに職場環境も悪くなり…。業務以外のことで時間をとられることが多く、場を収めることに苦労した経験もあります。

いろいろな要因が重なって、これなら自分で仕事をしたほうが良い!と思い、病院を辞めました。

現在の活動である予防医療にはいつ出会ったんですか?

Twitterでフォローしていたフリーランス看護師さんの投稿を見て知りました。

もともとフリーランスの方がどのように活動しているかを知りたくて、いろんな方をフォローしていたのですが、去年の9月ごろにたまたま予防医療についての投稿を見つけたんです。

今まで病気になった後のことばかり考えていたため、その瞬間「予防医療があるんだ!」とハッとしました。

予防医療なら病気になってから、母のようにつらい思いをしなくていいし、病気も精神面も全部予防できるんだ!と気づき、とても興味を惹かれたことを覚えています。

現在の具体的な活動を教えてください!

予防医療の講師個別コンサルティングをしています!

予防医療の講師はメディカルビューティートレーナーという資格を活かして、企業から依頼されて講義を行っています。

個人では、地元のコミュニティやSNSで問い合わせがあった方に向けて、予防医療と美容をかけ合わせた内容をお伝えしています。

具体的には、腸活に焦点をあてて病気の予防や体質改善、肌改善などの悩みに応じたコンサルティングを行い、具体的な行動に落とし込むまで1か月間サポートさせていただいてますね!

活動を通して社会に与えたい影響やこんな世界になったらいいな、と考えていることはありますか?

予防医療を広めたいです!

人間の悩みは、「お金」「健康」「人間関係」の3つに分けられると言われています。このうちの「健康」にフォーカスして、予防医療を広めていきたいです。

 病気は避けたくても避けられないし、いつなるかもわからないんですよね。病気になってから治療するのではなく、病気を予防することで家族と笑って過ごせる、大切な人を守れると思っています

予防医療は自分のためだけではなく、家族のためでもあり、大切な人を大切にすることにも繋がります。病気になってから「もっとこうしていればよかった」と後悔する人や病気で苦しむ人が少なくなる世界になったらいいな、と思います。

最後に田崎さんが活動をするうえで、大切にしていることはありますか?

前向きに考えること、行動することを大切にしています!

成長曲線というものをよく思い出すんですが、結果が伴うまでには時間がかかるものです。結果が出る前にあきらめてしまう人がとても多いと感じています。本当に自分がやりたいことだったら、結果が出るタイミングまで続けることがとても大事だと思っています。

それでも途中で諦めそう、心が折れそうと思ったときは、起業している人や自分で仕事をとっている方のお話を聞きに行ったり、youtubeなどのSNS発信を見たりして、実践している人を参考にしながら自分を奮い立たせています。

なので前向きに考えることと、行動することを大切にして、これからもどんどん予防医療を広めてきたいです!

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