鍼灸で人を癒す存在に、憧れた医療の世界へ飛び込んで良かった。【丹内 哲生 / 鍼灸師】

丹内 哲生(鍼灸師)

母方の医師家系によりずっと憧れていた医療の世界。
社会人を経験して、諦めずに医療の道を進んで鍼灸師へ
人を癒す存在になりたいと日々挑戦している。

鍼灸師になろうと思ったきっかけを教えてください。

小さい時に体が弱くて沢山お世話になったんです。

昔からずっと身体が弱かったんですよ。

小学生の時も整体に通ったり、プールに通ったり

身体に関して何かすることが多くて、身体のケアに興味がありました。

あと母方が医師家系だったので、医療系を意識することが多かっこともあります。

医療に道を諦めた過去

実は、臨床検査技師の学校に通ってたんですが、途中で辞めちゃって

学生の時から医療の道に憧れていたんです。

臨床検査技師の養成校に進学して医療の道を歩もうとしましたが

途中で勉強などが辛くて退学して、飲食店へ就職しました。

約10年間飲食業界で働いてて、当時は和食屋で働いていたんですが

勤務形態が本当にキツくて、身体を壊してフェードアウトして…笑

当時は全然笑えなかったですけど、今となればよく耐えて働いてたなって思います。

憧れ続けていた医療職へのチャレンジ

できるだけ医療の近くに身を置きたいと思っていました。

飲食業界を離れてからは、医療機器メーカーの工場で契約社員として働き

その職場で出会った方と結婚したんです。

結婚を機に契約社員ではダメだなと思って

リラクゼーションサロンに正社員として勤めました。

現場だけでなく、店舗開発やマネジメントなども行ったのですが

あまりやりがいを感じない日々を過ごしてましたね。

突然開けた鍼灸師への道

友人が突然「鍼灸師の学校へ行く」と言い出したんです。

ほんと突然の出来事だったんですが

リラクゼーションサロンで一緒に働いていた友人が

いきなり「鍼灸師になる」と言い始めたんですよ。

自分もずっと医療業界に憧れていたので、これはチャンスだと思って

その友人と学校見学やパンフレットなどをもらいに行ったりして進学を決めました。

結局きっかけをくれた友人は入学せずでした…笑

鍼灸師の学校はいかがでしたか?

3年制の学校でしたが、5年通ってましたね。笑

夜間の学校に通うために、リラクゼーションサロンを一旦辞めて

整骨院でアルバイトを始めたんですが、これがまた大変で大変で…。

働きながらだと当然残業もあれば、仕事で疲れて授業を寝てしまったり

本当は3年で卒業できるのに、5年もかかりました。笑

実習は本当に楽しくて、早く自分の仕事にしたい!と思いながら毎日過ごしていましたね。

国家試験はちょうど簡単な年だったんです。

普段は合格率が40%程度なんですが、僕らの代の合格率が70%で助かりました。

簡単な年で本当にラッキーでした。きっと難しかったら落ちてました。

働きながら学校に通うのは本当に大変だったので

これから学校を検討している人は本気じゃないと無理だと思います…笑

やっと掴んだ鍼灸師の仕事

最初から独立の道しか考えてなかったです。

2019年にやっと鍼灸師の免許を習得しました。

就職することはあまり考えてなくて、最初から独立して個人事業と業務委託契約で仕事をしています。

あまり人から物を言われるのが好きじゃないことと

やっぱり個人で仕事をしてみたい!というに気持ちが強かったので

最初からの独立は結構大変だったのは無いですか?

今までも現場で働いてたので、大変には思わなかったですね。

鍼灸師の資格を取る前から、リラクゼーションや整骨院で働いていたので

お客さんに困ったり、苦労することがあまり覚えていないです。

でも自分はパソコン作業がとことん苦手で、今でも苦労しています。

特にメールや書類の作り方がわからなくて。医療職だと全くしない作業なので…。

そんな丹内さんの強み何でしょうか?

一番寄り添う関係でいるところでしょうか。

鍼灸師として働く前からですが、お客さんのことを第一に考えて接客するように勤めてきました。

なので今でもそのスタイルは曲げずに、鍼灸師として他のことでもケアできるように

身体についてや精神についての勉強を行っています。

「あなただから良かった」を目指して毎日施術していますね!

hospassを通して伝えたいことはありますか?

鍼灸をもっと若い人にも当たり前と思ってもらえるようにしたい。

働いていて思うことがあって、高齢者の施術が多いんですが皆さん同じことを言うんです。

「若いうちにやっておけばよかった」

この言葉を何回聞いたか覚えてないのですが、本当に皆さん口にするんです。

症状が出た時には遅い。これに気づくのは難しいことなんですが

「いつまでも元気でいる事はない」と考えて生活するのが一番良くて

この考えをもっと浸透させていきたいと考えています。

夢は諦めないでいると、絶対叶うことも伝えたいです。

自分がそうだったように、夢は諦めなかったら、いつか叶います。

医療の道へいきたいとずっと思っていて、夢をずっと諦めずにきました。

誰かが見てくれているから、やり続けてれば絶対誰かが助けてくれます。

あとは医療職の横のつながりも、もっと増やしたいです。

年齢もあると思うんですが、医療業界の友達が少ないのもどうにかしていこうと考えてて

もっと横の繋がりを大切にしていきたいです。

たくさんの人を救うには、たくさんの人で協力して行く必要があると思っているので、

自分ももっと繋がりを大切にして、日々医療の道を進んで行こうと思っています。

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1件のコメント

お世話になりました。引き出しを沢山作って、鍼の道、頑張って下さい。
応援しています。翠

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