美容を通して、心身の健康を伝えたい【塩屋 智子 / 看護師】

塩屋 智子(看護師 / 介護美容セラピスト)

一般病棟を経験後、アンチエイジング内科へ転職
高齢者施設、シニアステーション、居宅へ訪問し、美容セラピーを実施し、美容を通した心身の健康法を伝えている。

 

ー 塩屋さんが看護師になった理由を教えて下さい!

 

包み隠さずに話すと、手に職と言われた時代だからです。

親がリーマンショックの世代で

「これからは女性も働いて稼ぐ時代」「資格を取ってなんぼや!」と言われたことが大きかったですね。

「何かがあった時に備えて、一生使える資格を取らないと。」という気持ちがありました。

それに加えて、中学生の時に脳卒中で父が倒れ、闘病生活が1年半〜2年間近く続き

意識もなく、たくさんの点滴や呼吸器に機械に繋がれた状態でしたが

面会の際に看護師が患者だけでなく、家族に寄り添ったケアをしてくれました。

それがすごく印象的で、心地良かったんです。

 

こんな素敵な看護師になりたい!という憧れから、医療業界の道を選びました。

 ただ、中学生の時は「看護師さんってすごい!」と親に話していたくらいで

看護師になることは決めていなかったです。

大学受験の時、進路を決めるにあたって、美容にもすごく興味がありました。

 

ー 美容と看護で迷った受験時代、背中を押してくれた先生

最後の最後まで、看護と美容で悩みましたね。

 

看護の道美容の道のどちらに行こうか迷いながら、美容の専門学校へ面接に行ったんです。

その時に、面接でも進路に迷っている事を面接官に伝えたら

講師の私が言うのも変だけど、美容の仕事は社会に出てからでも勉強できるタイミングはたくさんある。でも看護師になるためには、時間もお金も使うから大変。社会に出てからでは中々なれない仕事よ。

面接官
面接官

と声をかけてくれたんです。

「今しかできない勉強をしたほうが良い。」と言うこの言葉が私の背中を押してくれて

看護師の道を選びました。

 

ー 看護学生時代に思い出に残っていることは?

 

学校は女子が多かったので、女性の強さを知りましたね(笑)

 

印象に残っているのは、メイクの授業です。

お洒落目的ではなく、エンゼルメイクメイクセラピーなどの特殊なもので

興味があった華やかなイメージとは違うものの、別の視点での美容の大切さを知る事ができました。

より一層、美容に対しての関心や想いが強くなり、現在の美容セラピーの仕事に繋がっています。

 

ー 国家試験を受ける時、どのように勉強しましたか?

国家試験の勉強のコツは、ひたすら過去問を解くことだと思います。

 

国家試験勉強は参考書はもちろん、隙間時間にアプリを使っても勉強しました。

コツとしては間違えた問題を、「なぜ間違えたのか?」エビデンスに基づいて振り返ることですね。

例えば、1番から5番までの回答があるものは

正解したとしても、「それ以外の回答はなぜ違うのか?」を調べて解説を振り返り

それを繰り返すとそのうちに、「この問題見たことある内容だな。」と思うようになるんです。

そうなると模試の点数も上がって、思うように点数が取れるようになりましたね。

 

ー 病棟実習での思い出や印象に残っていることを教えて下さい。

 

精神科の実習に行った時は、雰囲気が独特でびっくりしました。

他の実習とは明らかに違う雰囲気だったんです。

ボーっとした雰囲気や目つきだったり、行動も違ったりと少し違う世界にきた感じでした。

拘束されたり、隔離されている患者さんを見て、学生時代に勉強はしていたものの

現実を見て、衝撃を受けたことが印象的です。

実習の記録とかももちろん大変でしたが、友だちなどと協力して

なんとか乗り越えたって感じです!

 

ー 1番始めの就職先・配属先を選んだ決め手は?

 

もちろん給料面も気にしましたが、綺麗な病院で、福利厚生が良いところを選びました。

学生時代の実習で、色々な診療科の魅力が知れたので、

「ここの科で働きたい!」とは決め切る事が出来なかったんです。

なので、希望配属などは特になくて、配属されたところにご縁があるかなと思っていました。

 

心臓系が苦手なので、循環器以外がいいなと思っていたんですが…(笑)

 

まさかの一番苦手な循環器に配属されることになって…(笑)

循環器の分野って結構複雑なので、すごく苦手意識を持っていたんです。

実際の現場も、重症度が高い患者さんが多く、死と直面している状況が多いためシビアな環境

毎日勉強と現場の業務で手一杯だったことを覚えています。

 

ー 塩屋さんの転職のきっかけは?

 

3年目くらいの時に「ここでずっと働いていけるのか?」と思ったのがきっかけです。

1年目は、とにかく業務を覚える、疾患や治療について勉強するという感じで過ぎていきました。

2年目は、リーダ業務や新人指導もあり、新しい業務も増えて行きました。

3年目になり、病棟にも先輩にも慣れて、2交代勤務に加えてこの体力仕事は自分に合っているのか?と考えるようになりました。

 

これを10年、20年続けれるのかと思った時にちょっと難しいなと思いました。

 

転職を考えた時には、心身ともに疲弊していて、環境をとにかく変えたかったです。

住み慣れた関西も居心地はとても良かったのですが

人生を大きく変えたい気持ちと、人生の経験として

「東京に行こう!」と思い、東京への転職を決意しました。

 

ー アンチエイジング内科への転職の決め手は?

 

やっぱり、美容に携わりたい気持ちが強かったことが1番の理由です。

美容外科にも面接に行きましたが

外科よりも身体の内側から健康的になって欲しいという思考が強かったです。

病院に勤めている時から

「身体がこんなに悪くなるまでなんで病院に来なかったんだろう?」と思っていました。

退院して、1ヶ月以内にまた病院に戻ってきた患者さんを何人もみてきました。

家でのケアをもっとしっかり行っていたら

「病院でこんなにしんどい思いをしなくて良いのでは?」と思っていたので

美容外科ではなくアンチエイジング内科への転職を決めました。

 

ー 今の活動へのきっかけや思いを教えて下さい

 

今はデイサービスなどの施設へお手伝いへ行く傍ら、介護美容セラピーを行っています。

病棟時代、看護業務に追われて患者さんの話を聞くことができず

患者さんのご家族ともコミュニケーションをあまり取れませんでした。

例えば手術前、看護師は点滴など手術の準備でかなりドタバタするんですよね。

患者さんは手術前はすごく緊張されているので、話を聞いて安心させる事をしたいのですが

それが中々出来ない状況がありました。

そのような中で、もっと寄り添った看護をして行きたいな。と思ったことがきっかけです。

介護美容セラピーは、対個人で時間を確保しお話が出来るんです。

だから一人一人に寄り添ったケアを行う事が可能で、

尚且つ心身共に元気になって頂けるので、魅力を感じて今の活動を行っています。

一人一人が病院に掛からず健康的に日常を送れる、みんなが元気な社会を目指したいです。

寿命が伸びただけで、胃瘻や点滴で生きてるのは生き甲斐に欠けると思うので

そうではない、活気のある健康を伝えたいです。

 

ー hospassを通して伝えたいこと

 

一緒に活動できる仲間が欲しいです!

介護美容セラピーや医療職者にも一般の方々にも「魅力あるね!」と言われますが

保険外のサービスは中々受け入れられないのが現状なんです。

保険適応の世界に入ってしまうと、保険適応外のサービスは取り入れてもらいづらいですが

必要性や効果などを認知して頂けるよう活動していきたいを考えています。

今後は病院で緩和ケアのグリーフケアの一環として、このサービスを取り入れてもらいたいと考えています。

まずは、高齢者の方中心に地域包括施設病院を窓口にしていきたいと考えています。

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