初めに医者を目指した理由を教えてください!
女性で自立して生きていけると思ったからです。
一般的に医師を目指す方は、お金持ちでご両親やご親族が医者家系という方々が多いと思いますが、私の場合は両方とも当てはまりませんでした。
私の家は、3歳の頃には親が離婚して母子家庭で育ち、母親は一般企業で働くサラリーマン。親族にも医者が誰もいない環境でした。
幼い頃から毎日会社に通う母親を見て、「辛そうだな」と子どもながらに思っていた記憶があります。母親も早く会社を辞めたいといつも言っていましたね(笑)
そこで、女性も何か資格を持てば、会社や企業に縛られる事なく生きていけると思い、女性が自立して生きていける資格ってなんだろう?と考えた時、一番最初に出てきたのが「医者」でした。
ー 経営者に憧れていた高校時代
実は高校の時から、経営者になって会社を作りたいという気持ちがありました。
高校の進路相談で担任の先生に「経営者になりたいです」と話したら、当時成績は良かった事もあり先生から「医者になるべきだ」とアドバイスをもらいました。
経営者になってから医者にはなれないけど、医者になってから経営者にはなれると思うけど、どうだろう?
確かに…。と納得しましたね(笑)そこで医者になってから経営者になろうと決意しました。
ー 医学部での生活について
医学部がどのくらい勉強する所なのか知らずに医学部に入ったので、本当に苦労しましたね。
入学できた事はよかったんですが、こんなに勉強するならなぜ医学部に進学したんだろう。と後悔するほど、勉強量が半端じゃなかったです(笑)
毎日試験、その試験が終わっても試験、次も試験…一体いつになったら、試験が終わるのかわからないのがとにかく辛くて
4年生まではひたすら机上での勉強。5年生からは病院実習実習だったんですが、4年生の進級時試験で追試が8個ぐらいあって…(泣)
何とか合格して5年生から実習に出られるようになり、このタイミングに周囲の人達で学校を去っていく人も多かったですね。
現場で患者さんと接するようになってからは、やっと医学部の勉強が楽しくなってきました。人の身体が机上の勉強とは全然違う事も学び、気がつけば6年間がすぎていました!
ー 私立大学の医学部で目の当たりにした現実
周りのお金持ち具合に本当に驚きましたね。
1年でも早く医師になりたかったので、大学では国公立を諦めて、私立の大学に入らせてもらいました。祖父が「医者になりなさい。」と言ってくれて、親の代わりに私立の学費を出してくれたんです。
私立の医学部は本当に周りの学生はお金持ちばかりで、毎日違う色の外車に乗って登校してくる人や、全身ブランドの服をきている人、入学祝いに投資用マンションを買ってもらう人なんてザラで(笑)
そこまで貧しいと思ったことはなかったのですが、次元の違う人達がこんなにいることに初めて気付いて衝撃を受けました。笑
ー 大学卒業後、研修医としての働き方
実家から通える近くの病院で、研修医として働くことに決めました。
研修医時代は本当に大変でしたね。
朝の6:00までに病院に来て、7:00までに採血を30人終わらせる。7:30から手術の準備。8:00にOP出し。9:00から手術に入る。手術が夕方頃には終わり、残った記録をして、昼も夜も食事をする間もな夜中の1:00に帰宅し、2時間寝て病院に行くと言う毎日でした。
そんな生活もあって、睡眠不足と栄養価の偏りからメンタルも病んで、顔中にニキビが広がって、人に会うのも、しんどいレベルになっていました。これが皮膚科医を目指すようになったきっかけでもあるんです。
ー 美容皮膚科医を目指したキッカケ
ストレス生活の影響もあり、人前を歩けないぐらい顔中が荒れていたため、皮膚科に通うようになったんです。
当時10箇所以上の皮膚科へ通っていたんですよね。ですが、同じような抗生剤と塗り薬が処方されるばかりで、受診を繰り返しているだけで全く治りませんでした。
その時、ふと思ったんです。
皮膚科を受診したとき、生活環境や食事などを質問してくれる所なかったな。と…。
その時、たまたま知り合いに美容皮膚科医の先生が詳しく聞いてみようと思って尋ねました。
その美容皮膚科の先生は、食事や睡眠、仕事環境などを細く聞いて頂けたことに加え、保険の診療では受けれない治療についても細かく説明をして頂いて、様々な選択肢を与えてくれました。
その選択肢の中で、一番自分に適している治療を選んで受けたところ、1年半も悩んでたニキビが、1回でかなり綺麗になったんです!
もちろん保険外の治療だったので費用は掛かりましたが、1発で綺麗になったことに驚きを隠せなくて
何で早くやらなかったんだろう、何で誰も教えてくれなかったの?って思いましたね。衝撃と怒りと驚きが一気に来ましたね。笑
この時に今までの経験から『美容皮膚科医になりたい!』と心から思って、今こうして美容皮膚科医として進んでいます。
ー 美容皮膚科医を目指し始めて
皮膚科領域でとにかく多くの患者と関わりたいと思い、1日患者来院数700人の大きなクリニックに就職しました。
最近の医師の傾向として、いきなり美容外科に入職する方も多いです。私は保険診療がなぜダメだったのかを理解せずに美容外科へ行くのはダメだなと考え、初めに保険診療の皮膚科クリニックに就職しました。
同期の研修医には「何考えてるの?」とたくさん言われましたね。笑
でも、大学病院や他の職場とは比べものにならないくらい、圧倒的に多くの患者数を診た自信があしますし、これからの私には必要だと思って働いていました。
ー 皮膚科クリニックで働いて気付いたこと
1日の患者診療数が120人程度診ていた中で、保険診療の限界を感じました。
私が研修医時代に抗生剤や塗り薬ばかり処方されていた理由は、結局保険診療ではそれが限界だったということだったんです。
患者さん1人1人にゆっくり質問している時間もなければ、処方できる薬には範囲も限られる。
私が患者だった頃、通っていた皮膚科医の先生は「保険診療で出来る精一杯のことをしていた。」と理解できました。
ー ついに、美容皮膚科の道へ
その後美容皮膚科のクリニックへ転職し、3年半院長として働きました。
そこで医療脱毛や注入など、美容の基本的なものから一通り全て経験しました。
自分自身が患者だった頃の経験も活かして、カウンセリング時間を十分に設けて診療を行い、多様な最先端の美容機器にも触れ、本を執筆させて頂き、講演なども行いました。
この美容皮膚科で勤めた3年半で、徐々に患者さんも付いてきて頂けたので「そろそろ本当にやりたかったことをやろう!」と思い、今の【ロナロナクリニック】を立ち上げました。
やっとやりたいことをやり始めたって感じですね!
ー 経営されているロナロナクリニックについて
ロナロナクリニックはクリニックと美容院が併設されているんです!
ロナロナクリニックは、ロナロナヘアサロンと同時にオープンしました!
これは皮膚科として、ずっと気になっていたことを解決したいという気持ちから出来ていて、美容師の方って毎日シャンプーやカラー剤を使用するので、手荒れしている方が本当に多いんです。
手は誰もが目に行く部位なので「美容師の身体にも良いものを作れたらいいな!」と思っている中、今一緒に仕事している美容師さんと共感し、共同でオーガニックのアミノ酸シャンプーなどの開発して自社で販売しています。
それに加えて、薄毛治療(AGA)も取り入れたいと思っていました。
薄毛になった時、専門クリニックへ通うのに勇気が必要だと思いませんか?
本当に効果があるのかとか、費用面が気になって相談できないとか、結構ハードルを高く感じる方が多いと思います。
それが美容院で髪を切っている時やメンテナンスしている時、美容師さんとの会話する中で気軽に相談できたらいいなと思って、そのほうが利用する方も関係値が築けて、クリニックにも行きやすい。
どちらにもメリットがあるの、だいぶハードルが下がるのでは?と考えました。
そのような形で、皮膚や美容に関してトータルでサポートできる体制を取っています!
ー 今後の展望は?
トータルビューティを提供出来る自社ビルが欲しいです!
今は美容クリニックと美容室を事業として展開していますが、今後は同じビル内にエステサロン、ネイルサロン、まつげサロン、薬膳料理店などクリニックをベースとしたトータルビューティを提供できるようにしたいと考えています。
そこに来れば【全ての美容メンテナンスができる】そんな場所ができたらいいなと。
私自身、産業医の資格も持っているので産業医の付く会社は社員50名で、現在は社員10名程ですが、社員もどんどん増やして、同じ志を持つ仲間と一緒に、これからさらに会社を大きくしていきたいです!
LonaLona Clinic
〒105-0004 東京都港区新橋3-7-7 Tビル2,3階
TEL.03-3519-6767 FAX.03-3519-6768
診療時間
[平日] 11:00-20:00
[土日祝] 10:00-19:00
定休日:木曜、第2・4日曜
HP:https://lonalona.jp/clinic/
LonaLona Hair Salon
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営業時間
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[土日祝] 10:00-19:00
定休日:木曜、第2・4日曜
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