ママにとって、生きやすい世の中を創りたい。【むらまつ かな / 言語聴覚士】

むらまつ かな (言語聴覚士)

言語聴覚士の資格を取得後、病院・老健・訪問看護を経験。その後小児分野に興味を持ち、現在は「たねまきグループ」という言葉の発達・吃音を中心にお困りのママとお子さん向けオンラインサービスを運営している。
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今回は言語聴覚士の資格を取得後、【たねまきグループ】として言葉の発達・吃音にお困りのママとお子さん向けオンラインサービスを提供されている、むらまつかなさんを取材させて頂きました!

この記事のみどころ
  • 言語聴覚士として実際に現場に出て感じたこと
  • 【たねまきグループ】とはいったい?
  • 今後の活動について、目標にしていること

それではどうぞご覧くださいー!

医療職になろうと思ったきっかけを教えてください!

看護師の姉からリハビリ職の存在を教えて貰ったんです!

もともと人の役に立つ仕事に就きたいと考えていて。姉が看護師だったこともあって医療職に興味を持ちました。

私は血を見るのが苦手なので「看護師は厳しいな」と思っていた時に、姉から理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の存在を教えて貰ったんです。

仕事について調べてみると興味が湧いてきたので、オープンキャンパスで直接話を聞き、理学療法士や作業療法士は解剖生理学など、ものすごく勉強するイメージがあって「こんなに筋肉覚えられないな」と思ってたんです(笑)なので言語聴覚士になることを目指し始めました。(笑

実際に現場へ出て感じたことがありましたか?

地域によっては、言語聴覚士の有無で患者さんのサービスを変更していることに違和感を覚えました。

最初はリハビリ病院に勤めていて、言語聴覚士の基礎を学ぶことが出来ました。

その後結婚を機に引っ越ししたんですけど、その地域に言語聴覚士が全然いなかったんですよね。なので、言語聴覚士の介入を受けるために、患者さんがサービスを変更するような流れになっていました。

働いている中で「言語聴覚士がいないから摂食嚥下訓練が出来ない、食形態を上げることが出来ない」という状況にすごく違和感を覚えたんです。「言語聴覚士がいる・いないではなく、知識を持ち合わせていれば、同じように練習ができるのでは?」と思いました。

現在の活動のきっかけや活動内容について教えてください!

【たねまきグループ】として、言葉の発達や吃音でお困りのママとお子さんに向けたオンラインサービスを提供しています!

訪問看護に勤めてから、小児分野にすごく興味を持ち始めました。

当時友人に難病の子供が生まれて、発達段階を診させて頂いてオンラインでフォローしていたことがあるんです。その時に「同じように困っているママって、もっと沢山いるだろうな。」と思ったことが、【たねまきグループ】を始めたきっかけです。

現在は2つのサービスを提供していて、言葉の発達にお困りのママとお子さんに向けたオンラインサービスと、吃音でお困りのママとお子さんに向けたオンラインサービスです。

基本的には、診断の付く前の子をみることが多く、主に検診で様子見になってしまう子たちをフォローしています。疾患では自閉症スペクトラムの子が一番多くて、ダウン症の子もいますね。

加えて、ママが直接お子さんを診ることに自信が持てるよう、または他のママに教えることが出来るようになるライセンスを取得できる講座も開講予定です。

言語聴覚士として行っている練習の、言葉の部分を抜き取って、他の人にも教えられるライセンスを取得できる講座となる予定です。

活動する中でのエピソードありましたらお聞かせください!

サービスを受けたママから「スマホで調べる時間が10分の1に減った、気持ちが楽になった」と感想を頂いています!

お子さんの言葉の発達や吃音でお困りのママは、近くで診てくれる言語聴覚士さんがいないんですよね。

毎日長時間インターネットで調べているんです。でも「言葉の遅れ」とか調べると嫌なことばかり書いてあって、落ち込む人も結構いて….

私たちはそういうママに対して連絡をとり、精神的なフォローも行っています。サービスを利用して頂いたママからは「1週間のスクリーンタイムが10分の1くらいに減った。気持ちが楽になった。嫌な情報ではなく、子ども自身に目を向けられるようになった。」と言ってもらえて、嬉しかったですね。

村松さんの今後の目標を教えてください!

ママにとって生きやすい世の中を創っていきたいです!

支援を求めているママにとって、専門的な情報を知っているのと、知らないのでは、お子さんに対しての接し方が違うんですよね 。なので、今後たねまきグループを通してママの生きやすい世の中を創っていけたらと思います。

あとは支援する側の言語聴覚士に対して、色んな働き方を知ってもらう活動も行いたいです。たねまきグループの活動は、オンラインで完結します。言語聴覚士は女性が多く、結婚・出産を機に辞める方が多いので、そういうママにとっても在宅で働けるような、生きやすい社会にしていけたらと思っています。

今後はどういった方にサービスを活用してもらいたいですか?

お子さんの言葉の発達や吃音でお困りのママとお子さんや、そういうママをフォローしたい方にぜひ知ってほしいです!

一番は言葉の遅れ、吃音で困っているママにサービスを活用してもらいたいです。

今後はたねまきグループとして、食べる、しゃべる、聞くなど全て包括的に支援できるサービスにしていきます。困った時はたねまきグループに全部お任せできるというような形まで、成長していきたいと思います!

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