こんにちは、hospass運営局です!医療系情報メディア【hospass】では病院はパスする時代というスローガンを掲げ、日常お役立ち情報や病院の外でも活躍している医療職の取材記事を発信しております!どうぞご覧ください!
看護師と動物看護師の資格を持ちつつ、現在は人医療・獣医療の教育に携わる活動をされている西村さんを取材させて頂きました!
- 動物看護師から看護師を目指そうと思った経緯
- 現在の活動について
- 今後の取り組みについて
医療職になろうと思ったきっかけは何ですか?
動物看護師をしていて、このままでいいのかなと漠然と思ったのがきっかけです。
もともと動物が好きで、獣医療に携わりたく動物看護師として勤務していました。動物看護師は獣医師の助手のような立場が多く、5年経った頃から今のままで良いのか疑問に思い始めました。
人間の医療では、看護師が看護というスキルをもって仕事をしている。看護という確立した領域に魅かれ、「人間に対する看護も学びたい」と思うようになりました。7年間動物看護師として勤め、その後看護学校に入学し、看護師を目指し始めました!
現在の事業を始めようと思ったきっかけは何ですか?
人間と動物の医療が相互に関わり合えたら、様々な変化が生まれるのではないかと思ったんです!
病院での経験から、看護の独自性や各種治療の違いを知り、人間の医療現場で学んだことを獣医療にも届けたいと思ったことがきっかけです。現在は動物看護師でもあり、人間に対する看護師でもあるため、両方の医療の教育に関わる活動をしています。
ただ、獣医療も人医療も出る杭は打たれるというか、医療の壁や変化を嫌う信念対決のようなものを感じていて。他職種が連携できる分野を考え、災害医療に注目し、大学院にて学びました。
災害医療では、獣医療が介入することもできるし、人医療から獣医療が教わることもある。双方が関わり合えると確信し今の活動に繋がっています。
活動にこめられた想いを教えてください!
「人生100年時代」において、多様な働き方を提案できたらと思っています。
動物の看護師でも、人間の看護師でも窮屈さを感じていたので、今はあえて中立な立場でいるようにしています。一つの業界にいたら見えなかった景色を見せてもらえる。同じような体験を、他の人にも伝えていきたいんです。
「人生100年時代」なので、何歳であっても看護師として働いていけるような、多様性のある働き方を提案できたらと思っています。医療業界をすぐに変えることは難しいと感じていて、教育の力で少しずつ行動変容を起こし、医療業界の働く環境がより良くなることを願っています。
相手の成長が見込めないということは、教育者としてまだまだ反省すべき点があるなと感じています。目の前の人がより良い教育者へ成長できるよう勉強を続けていきたいです。私にとって教育とは一生勉強ですね。
西村さんの今後の目標は何ですか?
動物看護師が国家資格になるので人間と動物が共生する社会に貢献していきたい。
人間と動物の両方に配慮できる人材の育成をしていき、人間と動物が共生する社会に影響を与えていきたいです。
「高齢者と動物」の問題ならば、訪問看護師さんとともに動物看護師が自宅へ伺い訪問動物看護を。「公衆衛生と動物」の問題ならば、保健師さんとともに動物看護師が必要なことを地域にお伝えする。など新たな価値を提供していきたいです。
少しでも困っている人を減らしたいと思っているため、展開したい事業がたくさんあります。動物看護師が、人間の看護師とお互い切磋琢磨できるような未来を創りたいなと思っています。
hospassを通して伝えたいことはありますか?
疲れたら一度立ち止まって、他の景色を見てみるのもいいと思います。
コロナ禍で大変な思いをしながら仕事に向かわれている方も多いと思います。病院で働いている看護師さんは重要ですが、疲れている看護師さんに「頑張って」とは言えません。もし疲れを感じているのであれば止まってみて、他の業界を見てもいいのではないかなと思います。
今までとは違った視点で社会貢献につながることもあります。
私は「過去と人は変えられない。未来と自分は変えられる」という言葉をモットーに動いています。人を変えようと思うのではなく、自分と未来を変えていく選択肢をしていこうと思っています。
みなさん信念を持って生きているし、輝いているので。